G4シリーズ第6弾
過去と未来にフォーカスした作品
G4・2020はGLAYの人気シングルシリーズ「G4」の第6弾。
メンバー4人がそれぞれ楽曲を作るという内容が特徴のシングルです。
G4・2020には4曲収録されており、それぞれメンバーが作詞・作曲を手掛けています。
常に新しい試みにチャレンジし続けているGLAYの4人。
このシングルでは、特にメンバーやバンドの過去と未来にスポットを当てています。
25年以上のキャリアを経たGLAYだからこそ出せる1枚になっています。
新しい試み
G4・2020の「CD+DVD+絵本盤」では、絵本が付属されています。
これは家に居る時間が増えたという社会情勢を考えて創られたもの。
「4人の勇者と魔法使い」と題された絵本には、GLAYのこれまでの歩みが記されています。
1988年、函館から始まったGLAYの歴史。
YOSHIKIさんの目に留まったことで始まったデビュー。
様々なメンバーの加入や脱退。
GLAYが積み上げてきた歴史を知る人は、懐かしさに浸れることでしょう。
また、GLAYをあまり知らない人にとっても、これまでの歩みを知れる大きなアイテムになっています。
表題曲・ROCK ACADEMIA
G4・2020の表題曲は「ROCK ACADEMIA」。
英訳すれば「ロックの学会」となるこの曲は、HISASHIが作詞作曲を担当。
この曲ではHISASHI自身の過去と、今後の意気込みについてが描かれています。
小さなころから音楽に慣れ親しみ、高校時代は不良少年だったHISASHI。
そんな彼がイメージしている自分の今後は、まさしく「ロックの学会的存在」であること。
ロックを学術と捉え、常に新しいことに挑戦し続けること。
そのような想いが、タイトルにも現れていると推察できます。
HISASHIの過去と未来
音楽に憧れた青春時代
15 春の青さに インディーズ 取り憑かれた様
16 控えめな非行 17 アンダーグラウンドの洗礼
yeah yeah yeah
My Way yeah yeah no future
人生 yeah yeah に問え
「ロックよ、静かに流れよ」
出典: ROCK ACADEMIA/作詞:HISASHI 作曲:HISASHI
この部分の歌詞は、HISASHI自身の過去が描かれています。
HISASHI自身が本格的に音楽活動を始めたのが、高校生の頃。
当時不良少年でもあったHISASHIは、この時期にGLAYを結成することになります。
不良少年であるが故に、自分の今の道に未来はないとも思っていたことが、歌詞から推察できます。
その後は高校卒業と当時に上京し、本格的に音楽の道へと歩み始めます。
これからも音楽と共に
We r ROCK ACADEMIA
若手ピアノロックよ街に鳴れ
ROCK ACADEMIA
四半世紀に亘り記録した
ROCK ACADEMIA
出典: ROCK ACADEMIA/作詞:HISASHI 作曲:HISASHI
ここではHISASHI自身、あるいはGLAYとしての決意が込められています。
それが、我々はこれからも音楽と共に在り続けるという決意です。
25年以上音楽に携わり続け、数多くのファンを魅了し続けてきたGLAY。
音楽業界を取り巻く環境が変わっても、自分達の音楽を求め続ける。
変化にも柔軟に対応し、ファンに音楽を届け続ける。
音楽というものを研究し続けるという強い意志が、歌詞から読み取れます。
社会風刺の曲・DOPE
2曲目に収録されている「DOPE」は、JIROの作曲。
また、作詞はJIROとTAKUROの2人が手掛けています。
DOPEは音楽業界では「カッコイイ」や「ヤバい」という意味合いの言葉となっています。
しかし、本来は麻薬を意味する英語。
JIRO自身もドラッグを製造するネット番組からタイトルや楽曲の着想を得たのだそう。
1曲目のROCK ACADEMIAとは歌詞も曲調も異なる楽曲。
何が正義で何が悪なのかを考えさせられる1曲となっています。