アンデルセン童話を覚えていますか?
水曜日のカンパネラは、気になることをたくさん提供してくれます。深く面白い歌・ボーカルのコムアイの表情・程よく飛んだおシャレ感などなど、話はつきません。
今回選ばれた歌のテーマはアンデルセン童話。名作ぞろいですから、多くの人が読んでいると思います。
デンマークの世界的作家が書いた童話は?
アンデルセンは19世紀にデンマークで執筆活動をした作家兼詩人です。「マッチ売りの少女」も有名ですが、アナ雪として今も愛される「アナと雪の女王」の原作も彼の作品です。
他には「みにくいアヒルの子」が有名です。子供向けですから内容は、やんわりと教訓や道徳観が入っていますね。
今回の「マッチ売りの少女」はどうでしょうか? まずは原作をサクッとまとめてみました。
マッチ売りの少女を300文字で
寒空の下、マッチを立ち売りすることになった少女のお話。涙なしでは読めない結末を300文字に収めてみました。
泣けるアンデルセンまとめ300文字!
大晦日の夜に父親の命令により、少女は道端でマッチを売ることになりました。声を出して懸命に売るのですが、忙しい大晦日に立ち止まる人はいません。
冷えた身体を温めようと売り物のマッチに火をつけたら、炎の向こうには温かい料理やクリスマスツリーが見えます。マッチが消えると見えなくなるので次から次へ売り物のマッチに火をつけました。
空を見上げると流れ星が見えます。命が終わる時に星が流れると、祖母が教えてくれたのを思い出しました。マッチに火をつけると亡くなった祖母の姿が見えました。
祖母の姿を消さないためにマッチに火をつけ続けた少女は、祖母と一緒に天国へ旅立ちました。元旦の朝に微笑む少女の遺体が発見されました。
以上300文字でまとめました。私はお話の舞台がクリスマスの前の日という認識がありました。マッチの炎にクリスマスツリーも見えるというくだりがあるからですね。
でもヨーロッパ圏のクリスマス、一般的に準備開始は12月初めのアドベントから。年明けの1月6日のエピファニーと呼ばれるキリスト教の記念日にクリスマスの飾りを片付けます。
12月25日の夜にはクリスマスを全て撤去する日本とは違って、12月31日にデンマークにクリスマスツリーがあっても間違いではありません。
こんなことが水曜日のカンパネラの「マッチ売りの少女」にどんな影響を与えるかは定かではありませんが、一筋縄ではいかない水曜日のカンパネラの世界に踏み込みます。
ケンモチヒデフミ作「マッチ売りの少女」
タイトルはアンデルセン童話と同じです。でも社会を明るくできる小さな親切感が高まる歌詞に違いない! と思った人はいませんよね。
水曜日のカンパネラだからケンモチヒデフミさんだから許される「マッチ売りの少女」は2015年11月にリリースした5thアルバム「ジパング」に収録されています。
歌詞の世界に踏み込んで行きましょう。
初めてのマッチお買い上げ?
ゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆら
火が揺れる
ギンギラギラギラギラギラギラ
さりげなく
マッチをちょうだい
夢見てちょうだい
出典: マッチ売りの少女/作詞:ケンモチヒデフミ 作曲:ケンモチヒデフミ
まず「ゆら」がゆらゆらと7回続きます。間違えないように文字数を数えて入力しました。揺れている火はマッチの火なのでしょうか。
切ないマッチを売るセリフが聞こえるようですね。『マッチ…マッチを買ってください…』『マッチは要りませんか?』
その「マッチ売りの少女」に掛けた言葉は“マッチをちょうだい”ギンギラと周りに聞こえる大きな声ではなく、さりげなく声を掛けました。
困っている少女を助けるドヤ顔ではなく、マッチが必要だから「マッチ売りの少女」から購入した雰囲気を、感じ取りましょう。
アンデルセンの童話から外れてしまいますが、お買い上げ第1号が登場。売れました! マッチが売れました。
買ったマッチをすれば明るい炎が揺らめきます。そこで見る夢の内容は?
楽曲のテーマは決してお肉では無いけれど
肉肉肉肉肉肉
肉料理
フルフルフルフルフルフル
フルコース
今夜はパーティナイ
もう食べられない
出典: マッチ売りの少女/作詞:ケンモチヒデフミ 作曲:ケンモチヒデフミ