高橋優「福笑い」とは?
そもそも「高橋優」とはどんな人物なのか、ご存じの方はどれだけいるのでしょう。そしてこの「福笑い」が誕生した奇跡を知っている人はどのくらいいるのでしょう?
今でこそ関ジャニ∞の大倉と深夜のラジオ番組を持ち、リスナーに絶大なる人気をもって向かえられていますよね。
しかし、高橋が秋田出身で、2008年にスカウトされてアーティストになったという事実と、まだデビューから10年も経っていない事を知る方は少ないのではないでしょうか?
この項では少しだけお時間を頂いて、高橋優の「福笑い」がなぜ名曲と評されるのと、高橋優の人となりにも触れてみようと思います。
「福笑い」が生まれた奇跡
この曲が誕生した経緯はある奇跡の物語がありました。
それは2010年、駆け出しの高橋が務めていたラジオ番組「風とロックNEW YEAR FES渋谷」での出来事です。
ラジオ局にリスナーから一通のエピソードが届きます。
「世界を変えるために、今日何をしますか?」
留学先のボストンで、そう問いかけられたリスナーはあたりを見渡し、人種に関係なく笑って遊んでいる子供を見て「笑顔で一つになれるんだ」と感じたとありました。
それを聞いた高橋が「世界中の人が心から笑っていられるところを想像した」と感銘を受け、曲にしたのが「福笑い」なのです。
ラジオ番組の何気ない投稿から名曲「福笑い」が誕生した瞬間だった、と後に高橋が語っています。
凄いことですよね。
「福笑い」が未だに唄われている理由
東京メトロのテーマ曲になっていた事はあなたもご存知だと思います。
「福笑い」は高橋優の出世作とも言える作品で、発売当初は「東京メトロ」のタイアップが付いていただけで何の後ろ盾もない状態でした。
しかし、YouTubeを始めとした音楽配信などのサービスでじわじわと人気が上昇。
ついには500万回もの再生回数と知名度を持って世間に受け入れられたのです。
ニューヨークタイムズに意見広告を出していました…
「福笑い」が発売されてすぐに、高橋は単身渡米します。目的はニューヨークでこの「福笑い」を歌うこと。
前もって準備中からのドキュメンタリーをUstreamで配信し、世界的に有名なタブロイド紙「ニューヨークタイムズ」に意見広告として、自身の「福笑い」の歌詞の一部を英訳して入稿します。
「きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」
このフレーズをニューヨークタイムズで広告として出して、ニューヨークでの路上ライブをUstreamで配信したことにより、一躍有名になりました。
この時ニューヨーク・タイムズの広告のフレーズが、
「I think a universal language of the world is not English but a smile.」
と、これだけを半面使い広告を出したのです。直訳すると「世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だ!」
この時、日本人がニューヨークタイムズに意見広告を出したのは「オノ・ヨーコ」につづき2人め。太平洋の最果てのミュージシャンが伝統のニューヨーク・タイムズに広告を出したことは、当時大きなニュースとして取り上げられたのです。
高橋優とは世界を笑顔にするアーティストだ!
帰国後の高橋を迎えた環境の変化はニューヨークへ行く前と大差ありませんでした。
それはあまりにも日本人が無関心でいたから。
その後の活動はライブ活動を中心に日本のメディアにはあまり登場せず、しかし映像はYouTubeなどの配信サービスで流し続けていました。
そしてついに2015年、自らがパーソナリティーを務めるラジオ番組を持ったのです。
そこからの活躍はあなたも御存知の通りです。
「福笑い」と「高橋優」は日本だけでなく世界を本気で笑顔で包もうとしているアーティストなのです。
高橋優「福笑い」の歌詞を紐解く
高橋優の出世作「福笑い」とは実はどんな歌なのでしょう?
では歌詞を一つひとつ紐解いて、そのメッセージと世界観に触れてみましょう。
どストレートの歌詞を感じろ!
あなたが笑ってたら 僕も笑いたくなる
あなたが泣いていたら 僕も泣いてしまう
難しい顔 難しい話 今ちょっと置いといて笑えますか?
出典: http://j-lyric.net/artist/a0540b5/l023f5f.html
あなたとわたしという歌い出しから始まります。
「笑っていたら僕も嬉しい」「泣いていたら僕も悲しい」
大切な人と気分の高揚を共有できると、他の人にも同じように共有してもらいたいですよね。
まさにそのまま唄われています。