運命ともいえる2人の出逢い
#君と僕とが出逢った日
退屈な毎日に 彩りが加わって
愛し合う いわば カップル日和
心の中 カメラロールに
思い出を重ねよう
出典: #君と僕とが出逢った日/作詞:舟津真翔・望月翔太 作曲:舟津真翔・望月翔太
19歳という若さで本曲を発表した舟津真翔。
10代だからこそ紡ぐことのできるフレーズは、若い世代はもちろん大人世代にもじんと来るものがあります。
曲名にもある「#」は、この曲をただのラブソングから「現代の愛」へと成長させたポイントに。
その記号にいったいどんな意味が込められているのでしょうか。
日々変わり映えのない生活を繰り返し、些細な喜びにも気がつかなくなっている主人公。
見方を変えれば、日常に潜む「楽しさ」に気がつけるはずですが、目線は下を向いたままです。
しかし、そんな主人公の毎日に光をもたらしたのが「君」との出逢いでした。
群衆の中で1人輝いて見えた「君」の姿に惹かれ、カップルへと歩を進めることができた……。
運命的なきっかけがあったわけではなくても、小さな奇跡が積み重なって今の2人があるのです。
つまらない毎日を変えたい
夕焼けが染める街と心
いつもどおりの 夕焼けの空の下で
ただぼんやりと 歩いていた
出典: #君と僕とが出逢った日/作詞:舟津真翔・望月翔太 作曲:舟津真翔・望月翔太
日々に楽しみを見出せなくなっている主人公にとって、朝も昼も心躍るものではありません。
しかし日が暮れる時間帯は、ただでさえどこか寂しくなるもの。
隣に大切な人がいれば、「綺麗だね」と見上げるはずの夕焼けも、1人では目に入ることさえないのです。
ぼんやりと歩く道も、普段と何も変わらない平凡な道……。
その先に楽しい未来が待っているとは、到底思えません。
色のない日々
浮かない 色のない
ありきたりな日々に終わりを
告げる きっかけを探していた
出典: #君と僕とが出逢った日/作詞:舟津真翔・望月翔太 作曲:舟津真翔・望月翔太
夕焼けが街を飲み込む時間帯、辺りはオレンジ色に染められています。
その光景はまるで、街が元の色など忘れてしまったかのよう……。
鮮やかなはずの街の風景も、主人公の目には色褪せたものにしか映りません。
それでも主人公は、どこかでこの毎日を変えたいと願っていました。
きっかけさえあればすぐにでも1歩を踏み出す準備はできている……。
しかし肝心のその「きっかけ」が、なかなか見つからないままでいるのです。
ただいたずらに過ぎ去る日々を振り返り、何も変わっていない自分に嫌気が差すのも慣れたもの。
考えれば考えるほど、明るい気持ちが湧いてくることはありません。
運命の出逢いまであと少し
音も立てずに
ふたりの足は
一歩、一歩ずつ
近付いていたんだ
出典: #君と僕とが出逢った日/作詞:舟津真翔・望月翔太 作曲:舟津真翔・望月翔太
そんな単調な日々の中、少しずつ、でも確実に2人の出逢いは近付いていました。
運命の人との出逢いが近付いているなんて、考えもしない2人。
しかしうつむいて歩いているだけでは、きっと2人はそのまますれ違ってしまったことでしょう。
お互いが毎日を変えたくて、自然と出会いを求めていたからこそ、顔を上げることができたのです。
そして前から歩いてくる魅力的なその人に、声をかけたくなる……。
同じ思いを抱えていた2人だからこそ、このタイミングで結ばれることができたともいえます。