Galileo Galilei「青い栞」

「青い栞」にはGalileo Galileiがタイトルと歌詞に込めた隠された意味がある…?の画像

2011年6月15日にリリースされた4thシングル

Galileo Galileiとして初めてオリコントップ10入りを果たしたのが、4thシングル「青い栞」です。

このシングルのリリース直前に行っていたワンマンライブツアーが即完売になるなど、注目を集めてきたGalileo Galileiの奏でる優しい名曲ですね。

この曲がこれほどまでに注目されたのは、もともといい曲だということもありますが、やはりあの「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」のタイアップだったからということが大きいかもしれませんね。

作詞・作曲はボーカルでもある尾崎雄貴が担当しました。

カップリングには、ボーカルの実弟でもある尾崎和樹が初めて作曲した「SGP」が収録されています。かなりエレクトロなサウンドがかっこいい仕上がりになっています。

「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」のオープニングを担当

「青い栞」にはGalileo Galileiがタイトルと歌詞に込めた隠された意味がある…?の画像

「青い栞」を語るうえで、外せないのが「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。(略して”あの花”)」ですよね。なぜならこの曲は、このアニメのために作られた書き下ろし楽曲だからです。

「あの花」は、「ハチミツとクローバー」や「のだめカンタービレ」などで人気のフジテレビの”ノイタミナ”枠として放送されました。

深夜アニメとしては異例の高視聴率を記録し、大人も号泣するといわれ社会現象にまでなったレジェンド作品です。

ストーリーは、幼いころに超平和バスターズという男女仲良しグループ5人組の前に、不慮の事故で死んだはずの少女・めんまが現れ、自分自身のトラウマと向き合う青春ノスタルジックストーリー。

心情をリアルに描いたアニメは、普段アニメをあまり見ないという中高年をも虜にし、ストーリーとマッチしたオープニング曲を飾った「青い栞」は高い人気を得ました。

タイアップ特典もいっぱい!

タイアップしているだけあって、「青い栞」の初回盤には「あの花オープニングムービー絵コンテ」と「特製アメラブくん栞」が封入されましたね。

また、MVは「あの花」の舞台でもある秩父市で撮影されたようです。

タイアップはそれほど意識しなかった?!

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「あの花」のために作られた曲ではあるものの、タイアップを強く意識したというわけではないそうです。

「青い栞」を作るにあたって、監督からの注文は特になく、自由に作ることが出来たという尾崎雄貴は、送られてきた絵コンテを見た時に、すぐに曲のイメージがわいたそうです。

イメージを伝えた後にメンバーでアドリブ演奏した音をワンフレーズ使ったり、デモテープの時に編集した音もそのまま使い、自分が瞬間的にイイと思った感覚を大切にしたそうです。

初期衝動的にできたいいものもかなり残していてると語っていますよ。

歌詞に対しても「あの花」のストーリーを読んだ時に自分の学生時代と重なったようで個人的な部分を上手く投影出来たそうです。

タイトルと歌詞に込められた意味

「青い栞」って何?

押し花の栞はさんで 君と転がす使い捨ての自転車
忘れかけの煉瓦を 積み上げてはくずした

出典: https://twitter.com/kasibotkei/status/912183576954675201

タイトルの「青い栞」は、歌詞の中にある押し花のことですね。そして、このアニメを見た人ならこの「青い栞」が何を意味するのかはすぐに分かると思います。

アニメのタイトル「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」の、作中に出てくる名前を知られていない花が、「青い花」なのですから。

めんまが逝ってしまった日、生まれ変わったように足元に咲いていたのも同じ「青い花」ですよね。

この青い花の名前は「勿忘草(ワスレナグザ)」

お台場シネマメディアージュ「あの花祭2013」で展示された等身大のめんまフィギュアの足元にも、ちゃんと「勿忘草」が広がっていたので、間違いなさそうですね。

花言葉は「真実の愛」そして「私を忘れないで」です。ストーリーにぴったりですね。

実は、この名前の由来には伝説がいくつかあるんですね。

例えば、ある川辺で男が恋人のために珍しい花を摘もうとしたところ、足を滑らせてしまい、川の激流の中に引き込まれてしまうのですが、その死の瞬間に「僕のことを忘れないで」と語ったことからつけられたという話もあります。