「夏の大三角形」の歌詞を独自解釈!~1番~

今回この記事にてご紹介させていただきます曲は、NICO Touches the Walls楽曲夏の大三角形」。

それでは早速歌詞の独自解釈を始めてまいります!

まずは1番の歌詞をみていきましょう。

なお、作詞と作曲はともにボーカル&ギターの光村龍哉が担当しております。

理想と現実とのギャップ

言葉に出来ない願いに 目を背けたことが
何度あっただろう
慌ただしく時は流れ 立ち止まることも
出来ずもがいてたんだ

出典: 夏の大三角形/作詞:Tatsuya Mitsumura 作曲:Tatsuya Mitsumura

自分の目指している究極の目標に対して、現状はどのくらいの到達度でしょうか。

一番理想である状態を100パーセントをすると、今はきっと数十パーセント、もしくは数パーセント程度でしょう。

なかなか上がらない達成度や数値に、そう簡単には訪れてくれないひと時…。

「時間」や「距離」が人間にとっての大きな障壁となっているのです。

それはまるで、一度終わってしまった七夕のように。

「今年も素敵な七夕を経験できた」ということは、次の幸せな七夕は12ヶ月待つ必要があるということです。

それはまるで、織姫星と彦星を果てしなく遠く隔てる天の川のように。

遠距離恋愛の厳しさ、辛さと美しさも表現されているように感じられます。

本当にゴールがあるのかなんてとても分かるわけがない、長い道のり。

それに対して人間は、ただ一歩一歩進み続けるしかありません。

美を彩るきらめき

肌を刺す陽射し掻き分けて 流れる汗の粒が
キレイに見えたのは いつのことだっけ

出典: 夏の大三角形/作詞:Tatsuya Mitsumura 作曲:Tatsuya Mitsumura

涼しい日かげだけを通っているようでは長い道のりは突破できません。

どこかで日なたに出て、暑く苦しい中を突き進む必要がでてきます。

自然と流れ出る努力の証、その汗はキラキラと光り輝き、まるで星のように空間を彩ります

気持ちを保つことは難しい

もし神がいるのなら この声よ届け
流れた涙
いつか迷っちゃいないんだって 強がっちゃいないんだって
思える日が来るのかな

出典: 夏の大三角形/作詞:Tatsuya Mitsumura 作曲:Tatsuya Mitsumura

人間は一人では生きることができない生物であり、孤独な闘い、孤独との闘いが長引くと気疲れします。

身体から流れ出てくるものは生理的な汗ではなく、感情的な涙も混じってきます。

神様はこの世に本当に存在するのでしょうか。

そもそも「神」って何なんだろう?

神様が来てくれたとして、自分は対面するのに相応しい人間なんだろうか…。

自分に問いかけ、悩む日々は続きます

訪れた転機

「そんなしかめ面ぶら下げて 俯いて歩いているから
目の前に女神(ヴィーナス)がいても 気づかないんだ」って
君は笑った

出典: 夏の大三角形/作詞:Tatsuya Mitsumura 作曲:Tatsuya Mitsumura

突如現れた声、それは主人公にとって人生を変える衝撃的な感覚となります。

自然現象に例えると、「突風」といったところでしょうか。

ふと顔を上げると、そこには主人公をからかう彼女の笑顔。

彼は気づきます。

今まで下だけを見ていた自身の視野の狭さや効率の悪さに。

そして、彼女という存在の大きさに。

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