「サクリファイス」
9枚目
「サクリファイス」は2017年6月7日に発売された9mm Parabellum Bulletにとって9枚目のシングル曲です。
オリコンチャート25位を獲得しました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/9mm_Parabellum_Bullet
TVアニメの『ベルセルク』第2期オープニングテーマに抜擢されたのでアニメファンならお聴きになったことがあるかもしれません。
勇ましく力強いサウンドがアニメのオープニングテーマにピッタリの楽曲です。オープニングが盛り上がること間違いない曲。
それでは「サクリファイス」の世界を見ていきましょう。
『ベルセルク』
『ベルセルク』(BERSERK)は、三浦建太郎による日本の漫画作品。
中世ヨーロッパを下地にした「剣と魔法の世界」を舞台に、身の丈を超える巨大な剣を携えた剣士ガッツの復讐の旅を描いたダーク・ファンタジー。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ベルセルク_(漫画)
歌詞を解説する前に『ベルセルク』をご存じない方へ少し説明しますね。その方が歌詞の理解が進むと思いますので。
剣と魔法の架空の世界を舞台にしたRPGゲームのようなファンタジー漫画です。
壮大な世界観が人気で単行本の発行部数は国内で累計2400万冊オーバーという大人気作品。
9mm Parabellum Bulletが『ベルセルク』の世界をどのように表現するのか気になります。
「サクリファイス」の歌詞
深掘り
そこに立つ理由もいつしか奪う戦場
痛みさえ自分のものとは思えない程
まだ動いている影が ひとつもいなくなるまで
出典: サクリファイス/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
壮絶な戦場を描いている歌詞です。
戦いに明け暮れて、なぜ戦っているかという理由も見失っている様子。痛みを感じすぎて感覚が麻痺しているのでしょう。
麻痺させないと戦っていられない状況かもしれません。痛みを感じる暇がないと表現した方がいいかも。
動く敵の姿がなくなるまで倒し続けます。いつまで戦えばよいのでしょうか。
戦場での底なしの疲労感を感じる歌詞ですよね。
刻まれた烙印は最早消せはしないと
足掻くだけ時間の無駄だと誰が言おうと
また聞こえてくる叫び 声にもならない声で
出典: サクリファイス/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
戦うために刻まれた烙印=運命ということでしょう。その運命のために戦わなければならないという試練。
周りの人は無駄だと言いますが自分にとっては何としても戦わなければいけないのです。
叫び声が聞こえてきますが誰の声でしょうか。倒した敵の断末魔。自分の心の叫び声。いろいろ想像できますよね。
戦場での叫び声に終わりはないのでしょう。
最後に笑うのはおれじゃなくていい そこにおまえがいれば
戦いの果てまで辿り着くため 運命とやらに立ち向かえよ
出典: サクリファイス/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
大きな使命を持って仲間とともに戦っているような歌詞です。
自分が志半ばで倒れようとも、仲間が代わりに達成してくれればそれでよしということでしょう。
自分の運命に立ち向かっていく力強い姿を感じますね。
アニメの主題歌としては最高の歌詞です。魂が高揚するので素晴らしいと思います。
それから、9mm Parabellum Bulletのボーカルの声質が透き通っていながら力強い芯を感じるので、これも曲の魅力をアップさせていますね。
灯火すらない夜の闇 いくつも越えて行く
二度と戻らない日々にただ しがみついて
足掻き続けて 生き抜いてみせるだけ
出典: サクリファイス/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
「夜の闇」という表現が出てきますが、文字通り「夜の闇」という意味もありますが、戦いの不安を「夜の闇」という言葉で表しているのでは。
戦いの毎日で不安は尽きません。いつも死を覚悟した日々。だからこそ毎日に全力を尽くしていかないと生き残れません。
がむしゃらに生命を燃やしている様子が分かりますね。