もうしつこいくらい、Suchmosについて
Suchmos は2013年1月結成された6人組のバンドです。メンバーはYONCE(Vo)、HSU(Ba)、OK(Dr)、TAIKING(Gt)、KCEE(Dj)、TAIHEI(Key)。
かれらのファッションは今や若者世代のアイコンとしても注目されています。
フジロックでは2014年に会場外の新人ステージ「ROOKIE A GO-GO」に出演、2016年にはホワイトの舞台に立つ大出世を果たします。
『A.G.I.T.』とは?
『A.G.I.T.』の読み方は?
『YMM』にしても『GAGA』にしても、彼らの楽曲のタイトルは略称で示されることが多いのです。『A.G.I.T.』もその1つ。
「A.G.I.T.」とは「アジト」のこと。ではアジトってなに?
アジトとは英語のagitating‐point(アジテーティング・ポイント)の略で、非合法運動あるいは革命運動の扇動指令所を示します。転じて運動の秘密指令部あるいは活動家の潜伏する隠れ家を指します。
この楽曲でも、政治的とか非合法的というのはどうあれ、潜伏場所という意味で使われています。
楽曲『A.G.I.T.』ができるまで
バンドメンバーのOKとDJ、KCEEによれば、この曲は新しい曲になるように実験してできた曲だということらしい。
実はSuchmosは2016年、大きなライブ会場でライブをする機会が増えました。
これまでの自分たちのホームとも言える茅ヶ崎のライブハウスとは打って変わり、大きなライブ会場では、ステージから離れれば離れるほど、臨場感が薄れていく・・・・・・
そのため彼らはステージから一番後ろの座席まで届くようなサウンドを作りたいと思うようになります。
そう感じだしてから1年、新しい曲を作ろうと思って最初に制作されたのがこの曲。「一番後ろの座席まで届くようなサウンドを」の思いがまさにコンセプトとなって作られた初の楽曲となったのです。
ボーカルの思い
この楽曲について、ボーカルであるYONCEはより具体的に、『A.G.I.T.』はフジロックフェスティバルのホワイトステージを意識したものだと説明しています。
2016年の2月、3月頃にフジロックのホワイトステージへの出演が決まり、楽曲の制作に取り掛かかります。
「フジロックでいきなり披露したらヤバい曲」、「そこにいる1万人を適当に踊らせるのではなく、釘付けにするスタジアムバンドの新曲」
そうした思いが重なって、曲ができあがりました。
ショーベースでの評価は?
熱い思いを受けて作られた楽曲『A.G.I.T.』は興行的に見てどうだったのでしょうか?
2017年1月16日付けのBillboard Japan Hot 100で初登場43位、さらに同年1月23日付けで19位に上昇します。
『Stay tune』が地道に時間をかけてトップ3に入るくらいですから、この楽曲ももっと上を目指せるものになりそうです!
フジロックフェスティバルとは
毎年7月下旬または8月上旬、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される日本最大規模の野外音楽イベントです。
日本のロック・フェスティバルのパイオニアであり、広大な会場に国内外200組以上のミュージシャンが揃うという豪華なもの。
ロック・フェスティバルと名前にはついているものの、実際はロックのみならず、ポピュラー音楽全般、和太鼓、ジャズ、民族音楽など、幅広くジャンルを網羅しています。
言うなれば「あらゆる音楽を包括したフェスティバル」というところでしょう。
ちなみに大小複数のステージで演奏が同時進行で行われるため、すべての出演者を見ることはできないようになっています。これって最近の音楽祭の特徴的なシステムですよね。
会場は主なものは5つありますが、Suchmosがアサインされたホワイト・ステージは2番目に大きな会場なのです。
このステージは通好みのラインナップが多く、実力派のバンドによる圧巻のパフォーマンスが繰り広げられることから「裏メイン」ともささやかれています。
ここにアサインされるということがどれほど光栄なことか、何となくお分かりですよね。ちなみに収容人数は約1万5千人。
真夏の炎天下に催されるとあって、毎年フジロックフェスでのたしなみを指南するサイトがいくつも立つほどなのです。