乃木坂46「かき氷の片想い」

乃木坂46【かき氷の片想い】歌詞の意味解説!なぜ好きだと言えなかった?溶ける甘い氷に投影する想いとはの画像

今回ご紹介するのは乃木坂46の2ndアルバム『それぞれの椅子』に収録されている「かき氷の片想い」です。

かき氷というデザートを題材として、恋愛のストーリーを描いたユーモラス歌詞

今回は、その歌詞の意味を解説して行こうと思います。

乃木坂46歌詞の全てを手がける秋元康。

彼の奇抜でありながらも説得力のある歌詞表現を更に深く理解していただける記事となっています。

是非、最後までご覧になってください。

それでは早速冒頭の歌詞からご紹介します。

かき氷と片想い

儚い恋

乃木坂46【かき氷の片想い】歌詞の意味解説!なぜ好きだと言えなかった?溶ける甘い氷に投影する想いとはの画像

かき氷は
儚(はかな)すぎる
一瞬の片想い

出典: かき氷の片想い/作詞:秋元康 作曲:白須賀悟

唐突に提示される片想いとかき氷の関連性

何故そう考えているのかをここでは考察していきましょう。

かき氷というのは、その名の通り、によって出来ているデザートです。

氷というのは暑ければすぐに溶けて水になってしまいます。

かき氷の特性上、溶ける前に食べるというのが美味しく食べるコツです。

夏に食べることが多いかき氷。

夏の暑さの中でどんどん溶けていきますが、だからこそ美味しく感じる食べ物です。

日本における、夏の風物詩ともいえるかき氷。

そんなかき氷の溶けて行く様を、呆気なく終わっていく片想いと重ね合わせているのでしょう。

片想いというのは、時の流れによって当初抱いていた感情が変わっていくこともあります。

この楽曲で片想いをかき氷と例えているのはそういった面でも何か関連性があるのではないでしょうか。

その答えは、この後の歌詞を見ていくことで分かってくるのかもしれません。

かき氷の冷たさ

あなたを恋しくなると
なぜか食べたくなる
火照(ほて)ってるこの胸を
抑えるように…

出典: かき氷の片想い/作詞:秋元康 作曲:白須賀悟

片想い相手のことを思い出すたびに、食べたくなるかき氷。

恋をしていてドキドキと体温が上がるのを感じているのでしょう。

気持ちが抑えられなくなる前に、上がった体温を下げようとしているのでしょう。

そのために食べるかき氷の味。

口の中に入れると冷たく、すぐに溶けて行きます。

かき氷の冷たさが、火照った身体を冷ましていく。

甘酸っぱく爽やかなかき氷のその味が、片想いの感情とリンクしているのを感じているのでしょう。

片思いの苦悩

写真は宝物

乃木坂46【かき氷の片想い】歌詞の意味解説!なぜ好きだと言えなかった?溶ける甘い氷に投影する想いとはの画像

スマホに保存している
隠し撮りした写真
こっちを見てくれない
意地悪な人

出典: かき氷の片想い/作詞:秋元康 作曲:白須賀悟

彼のことをずっと見ていたいけれど、そこまで距離が近いわけではないのでしょう。

だから主人公は、スマホでこっそりと彼の写真を撮影しました。

しかし、カメラは彼のことを正面から収めることはできませんでした。

そんな写真でも主人公にとっては大切な宝物

彼の後ろ姿や横顔でさえ、愛おしいという気持ちでいるのではないでしょうか。

4行目の「意地悪」という言葉からは、彼の普段の性格が垣間見えます。

どこか素っ気ないような彼の態度。

正面を向いていない写真に写る彼の印象が、彼の性格に合っていると思っているのを感じます。

友人からの言葉

仲のいい友達に
相談された
その娘もあなたを
好きになったらしい

出典: かき氷の片想い/作詞:秋元康 作曲:白須賀悟

ある日突然友人から恋愛相談をされた主人公。

よくある同性同士での恋バナですがその友達が好きな相手というのは、自分が想いを寄せていたでした。

そのことに驚きつつも、どこか冷静さを保っているような印象を抱く歌詞です。

主人公が想いを寄せる相手は、モテる人なのかもしれません。

そんなことで動揺するほど、彼女の気持ちは軽いものではないのだと伝わってきます。

かき氷のような恋