東京事変「女の子は誰でも」ってどんな曲?

東京事変の「女の子は誰でも」は2011年5月11日に発売された東京事変の7枚目のシングル「空が鳴っている/女の子は誰でも」に収録された楽曲です。

このシングルは、2011年6月29日に発売された東京事変の5作目のアルバムである、『大発見』の先行シングルとして発売され、同アルバムに「空が鳴っている」とともに「女の子は誰でも」も収録されています。

編曲は数々の映画や、ドラマなどの音楽担当などで有名な、作曲家の服部隆之が担当しており、資生堂「マキアージュ」CMソングとしても話題になりました。

大発見
東京事変
EMI Records Japan

この楽曲のイメージはあの一斉を風靡したアイドル、〇〇〇!?

実は、「女の子は誰でも」は椎名林檎があるアイドルの楽曲ということをイメージして作った楽曲なんです。

そのアイドルとは、今や伝説となりつつある、あややこと松浦亜弥さん

確かに、あややの曲といえば、恋愛にまつわる歌詞の楽曲が多く、元気な曲で弾ける笑顔を見せたと思ったら、不安さを表現し儚い雰囲気を出すギャップにやられる「Yeah!めっちゃホリディ」や、好きな人の前で、拗ねたりご機嫌になったりと喜怒哀楽のめくるめく表情が小悪魔チックで可愛らしい「ね~え?」などがあり、楽曲によって様々な表情を見せるあややは、女の子らしい女の子であり、まさに恋の魔法使いですね。

またその歌唱力が絶賛されて注目を浴びた時期もありましたが、椎名林檎の女の子らしい女の子像にあややが当てはまったのではないでしょうか。

椎名林檎本人的には、実際歌ってみると、「女の子は誰でも」は可愛子ちゃんのための曲で、私には向いてなかったというような自嘲するコメントを言っていた時期もありますが、MVで様々な衣装を着こなし、華麗にダンスをしている姿を見ると十分「女の子」で「魔法使い」じゃないかという感じですね。

東京事変「女の子は誰でも」の歌詞を紹介!

【女の子は誰でも/東京事変】女の子は○○がイメージモデル?!CMソングにもなった今作を徹底紹介♪の画像

ここからは「女の子は誰でも」の歌詞解釈をしていきます。

英語詞の部分もMVを見ながら書き取った公式の和訳を掲載、歌詞を解釈していくので、和訳も一緒に覚えたいという人も、ぜひチェックしてみてくださいね。

女の子は誰でも魔法使いに向いてる!その理由は?

女の子は誰でも魔法使いに向いている
言葉を介さずとも肌で感じているから
淋しさへ立ち向かうにはぜんぶ脱いで
最初に覚えた呪(まじな)い一つだけ思い出して

出典: https://twitter.com/TOKYO_JIHEN_/status/678817194810073088

「女の子は誰でも魔法使いに向いている」という歌詞は、そのあとに続く「言葉を介さずとも肌で感じているから」という言葉から、言葉を使わなくても理解することができる能力を持っているということを歌っているのでしょう。

よく女の勘などという言葉がありますが、そういうことを言っているのではないでしょうか。

しかし、そんないつもおしゃれな魔法使いのような女の子も淋しさに負けそうな時もある。

そんな時は着飾った服も、心を覆い隠す嘘も脱いでしまって「最初に覚えた呪(まじな)い一つだけ思い出して」ということですが、魔法につきものなおまじないですが、ここでは何のことを言っているのでしょうか。

「最初に覚えた呪(まじな)い」とは、「最初」という言葉から、生まれた時にまずすることといえば泣くことですから、泣くことを指しているのではないでしょうか。

とすると、寂しい時は全て脱ぎ去って心から泣けばいいと言っているのだと解釈できますね。

そして、次の日がやってきたらまた魔法のようにおしゃれな服とお化粧をまとった女の子に戻るのです。

好きな人の前では女の子の魔法も形無し!そんな時は...!

女の子は何時でも現在(いま)が初恋でしょう 
惚れた貴方だけには魔法使いも形無し
やりかたを忘れたときはぜんぶ解いて
贋物(まやかし)を見抜く占い一つだけ思い出して

出典: https://twitter.com/TOKYO_JIHEN_/status/872805119770869760

「女の子」にとっては「現在」している恋がすべて「初恋」のようなもので、好きな人の前では、最初の歌詞で出てきた、言葉がなくても肌で感じることができる女の子の魔法も通用せず、何を考えているのかが気になっている様子を歌っているここの歌詞。

そうやって恋に溺れて、うまく相手の気持ちを感じとることができなくなっても、「贋物(まやかし)を見抜く占い」、つまりその恋が偽物か本物かを見抜く目だけは持っていてということを言っているのですね。

恋愛に呪術的なものが絡められている歌詞なのに、曲調もあって、可愛らしい感じに仕上がっているのがすごいですよね。

そう言った言葉の組み合わせにも、椎名林檎のすごさが表れている気がしますね。

砂糖とスパイスでできている女の子は甘いだけじゃない!

女の子はお砂糖と薬味(スパイス)とで出来ている
気休め喰らわずとも時めきを嗅ぐから
この胸は甘く満ちてはち切れるほどに
願い事を焦がされて何処までも苦いの
唱えてみて一度だけライクアバージン

出典: https://twitter.com/TOKYO_JIHEN_/status/355521923209379840

「女の子」は甘い「お砂糖」だけではなく、「薬味(スパイス)とで出来ている」という意味は、ただ甘い部分につけこんで来ようとする男の「気休め」の優しさは相手にせずに、そんな男たちから香り立つスパイスのような「時めき」を嗅いでいる、つまり甘いばかりではなく、したたかに生きる女の姿を描いているのです。

そして、甘い砂糖も焦がせば苦いカラメルになります。

「この胸は甘く満ちてはち切れるほどに願い事を焦がされて何処までも苦いの」という言葉は恋に焦がれて苦い思いをする乙女心を描いていますね。

そんな辛い恋に泣くときは、初心に帰って少女の頃の気持ち、少女の頃から女の子が持っている呪文を思い出してということを「唱えてみて一度だけライクアバージン」と歌っているのでしょう。