好きになってもらいたい

aiko「milk」のシングルランキングと歌詞に込められた気持ちとは?の画像

今日も鏡で笑顔の練習
上手く笑わないと 落ち込むのは自分自身
寝たら夢の中あれもこれも見て
目が覚めたら 恋に堕ちてる事もある

出典: milk/作詞:AIKO 作曲:AIKO

まずは導入部分です。鏡で笑顔の練習をしていることから笑顔で好印象を与えたい対象がいることが窺えます。

その対象には恋をしていて、寝ていても夢に見てしまうくらい好意を抱いています。

誰だって好きな人には良い印象を与えたいものです。

自分にとって1番可愛い瞬間を相手に見てもらいたい。

それは好きな人に自分を好きになってもらうための努力の1つです。

笑顔は彼女にとって自信のあるチャームポイントなのかもしれません。

その武器をさらに磨いていこうと考えているのではないでしょうか。

主人公の健気な想いが感じられる歌詞です。

「白」が意味するもの

ねぇ 目を見て ねぇ 口見て
雪もミルクも霞む静かでスロウな
真っ白い光に一緒になりたい

出典: milk/作詞:AIKO 作曲:AIKO

「ねぇ 目を見て ねぇ 口見て」という歌詞からはその笑顔を見てほしいという気持ちを感じ取ることができます。

あなたに良い印象をもってもらうために練習してきた笑顔はどう?と問いかけるような健気な努力を受け入れてほしい想いが存分に溢れています。

そして、歌詞にタイトルにもなっている「ミルク」が登場します。また雪や光など「白」という色を強調するような言葉も出てきます。

「白」は純粋さ・まっすぐさを象徴する色なので、あなたへの健気な想いが純粋でまっすぐであることが表現されているのではないでしょうか。

そして好きな人と一緒に、その「白」の一部になりたいと歌っているのはどういう意味でしょうか。

これは2人が付き合い始めた後の幸せな日々のことを指しているのでしょう。

自分の気持ちと相手の気持ちが同じだったらな、と想像しているのかもしれません。

「雪」や「ミルク」よりも美しいと思える生活を夢見ているのではないでしょうか。

あなたとすれ違って

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この間はすれ違ったんだ だけど声は掛けられなかった
曖昧なお辞儀は逆に嫌 この気持ち冷めてしまう前に

出典: milk/作詞:AIKO 作曲:AIKO

そして、サビに入ります。あなたに見てほしい、そんな願いとは裏腹にすれ違っても声を掛けることができません。

とはいえ、ふっと目を合わせて会釈するだけでは何とも寂しいし、気付かれずにスルーされてしまう可能性もあるので、どうにかして声を掛けたいという気持ちが「この気持ち冷めてしまう前に」という言葉で強く表現されています。

笑顔を練習して相手に笑いかけても、その気持ちに気づいてもらえないことを悲しく感じていることが分かります。

だからもうこんな風に待っているだけではなく、自分から声を掛けてしまおうと考えているのではないでしょうか。

恋の気持ちというのは、発展しなければ冷めてしまうこともあります。

心がまだ燃え上がっている内に、彼ともっと近付きたいと思っているのでしょう。

主人公の恋心がもう抑えられないほど育っているのが分かる歌詞です。

キラキラ見える

暗闇でいじる電話のライトがただキラキラに
照らす何度も見た名前

出典: milk/作詞:AIKO 作曲:AIKO

2番に入ってくると、あなたとの関係が一歩進んでいる様子が見て取れます。

すれ違って話すことができなかったあなたの連絡先をゲットしていて、その名前を携帯画面に映し出してドキドキしています。

名前を画面に映し出すだけで、他の文字とは違ってそれはキラキラして見えてしまうくらい、あなたのことが好きな気持ちが溢れ出ています。

彼から連絡が来たことがとても嬉しく思っているということが伝わってくる歌詞です。

2行目の歌詞から分かるのは彼からの連絡が来たのは1度だけじゃないということ。

主人公は好きな人と頻繁に連絡を取っているのでしょう。

前までは声を掛けることさえできなかった奥手な主人公。

しかし、勇気を出して声を掛けたのでしょう。

もしかしたら、相手の方から声を掛けてきたのかもしれません。

2人の距離が縮まっていることがよく分かる歌詞です。

この後、この恋はどのような結末を迎えるのでしょうか。

一瞬で変わる

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ねぇ 目を見て ねぇ 口見て
瞬きの隙間で未来は変わるよ
明日と今日は一緒になれない

出典: milk/作詞:AIKO 作曲:AIKO

今日と明日が全く同じ日にならないのと同じように、同じ時は訪れることはありません。

また、自分が想像する以上に時の流れというものは早く、気付いたらどんどん時は過ぎ去っていくものです。

その分、この一瞬を逃さないようにしたいという決意を決めたような強さが感じ取れます。

ここには好きな人に対しての、自分のことを一瞬たりとも見逃さないで欲しいという気持ちも隠れているのでしょう。

自分をただ見つめていて欲しい。

何故なら、その時の自分というのはその瞬間にしか居ないからなのです。

人というのは気が付かないうちに毎日少しずつ変わっていきます。

その変化というのは目に見えなくとも、長い年月が経ってから気が付いてみれば大きな変化となっているのです。

ちゃんと今日の自分も明日の自分も、愛して欲しいという気持ちなのでしょう。

そして、それは主人公が相手に対して抱く気持ちも一緒。

その瞬間の好きな人の表情をちゃんと覚えていたいと考えているのでしょう。

出会いは奇跡

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