Brian the Sun
昨年2017年に結成10周年を迎えたBrian the Sun。高校の軽音楽部での出会いが、このバンドの起点になっています。
血液型や価値観、音楽的ルーツも全くバラバラだという彼ら。
だからこそ、それぞれ持ついろんな要素が複雑に絡み合い、あの唯一無二のバンドサウンドとなっているのではないでしょうか。
カレーに様々なスパイスをを入れたらおいしくなるのと同じように。
共同生活は大変だといいながらも、お互いを尊重している、そんないい関係がいい音楽を生み出しているのかもしれないですね。
2ndアルバム『Brian the Sun』収録「神曲」
「神曲」は、Brian the Sunが2014年リリースした2ndアルバム『Brian the Sun』に収録されています。
結成7年目にしてついにリリースされた、セルフタイトルのアルバム。
アルバム制作に取りかかる際に、初めから今回はセルフタイトルにしようという強い意識を持っていた、というわけではないようです。
意外ですね。
セルフタイトルのアルバムといえば、海外大物アーティストでもそうですが、これぞ自分!という王道のものをお金をかけて、気合を入れまくって作るイメージがあります。
それゆえか、名盤になることも多いのも事実です。
しかしBrian the Sunは、このアルバムの制作に当たってそういう気負いは一切なく、ただこれまでと少し変わったものをやろうと思っていた、ということ。
流行のサウンドとか、ライヴでのノリやすさ、そういったものを意識しよう、と思っていたのに、いつの間にかその時の自分たちらしさが表れているものになったそうです。
根本にある音楽は何も変わっていないけれど、確実に進化していることを感じさせてくれる、そういうアルバムになっています。
収録曲はこの11曲。
1. Intoro
2. 13月の夜明け
3. 神曲
4. 早鐘
5. Sepia
6. タイムマシン
7. チョコレートブラウニー
8. パワーポップ
9. 白い部屋
10. アブソリュートゼロ
11. 忘却のすゝめ
出典: https://www.amazon.co.jp/Brian-Sun/dp/B00PFBZZC2/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1519827129&sr=8-4&keywords=brian+the+sun
聴きどころをチェック!
「Intoro」からの流れがとても雰囲気を出している「13月の夜明け」。
その名前からも想像できる通り、ちょっと甘い歌詞でこれまでになくポップさを感じさせる「チョコレートブラウニー」。
ピアノの響きがとても印象的な「アブソリュートゼロ」。
このアルバムではピアノの弾き語りバージョンですが、バンドアレンジされたものが2015年の映画『ハッピーランディング』の主題歌に「Absolute Zero」として起用されました。
従来のBrian the Sunらしさは残しつつも、ポップさやメロウさを取り入れて成長した、この当時のバンドの名刺のようなアルバムになっています。
アルバムの核をなす「神曲」
「神曲」は、このアルバムのリードトラック。
アルバムの核をなす、重要な位置づけの曲です。
ギターとヴォーカルだけの曲の出だしから、一気に疾走感のあるバンドサウンドへ。
非常に爽やかですが、ロックを感じさせ、歌詞の内容がよく伝わる曲調となっています。
派手さはないけれども、しっかりと作られ、時を超えて愛される曲になりそうな名曲です。
弾き語りにチャレンジするなら……
ギターコード譜をここでご紹介します。
出てくるのはほとんど基本的なコードばかりですので、ポジションさえ覚えてしまえば、後は楽かと思います。
弾き語りバージョンにアレンジして、是非チャレンジしてくださいね。
Dm GG#dimAm Dm GG#dimAm
何一つ嘘はないよ 君に見せてあげよう
Dm G G#dimAmEmDm G G#dim
風にたゆたう街の影に 飲み込まれる前に
F GG#dimAmEmFGG#dimAmEm
色褪せた街の空に 夢を見れたあの頃
F GG#dimAm Em
迷うことすら知らない僕ら
F G G#dimAmEm
その手をずっと繋いだまんまで
出典: 神曲/作詞:森良太 作曲:森良太
「神曲」の歌詞
ではここからは、「神曲」の歌詞を見ていきましょう。
迷うことも知らない
何一つ嘘はないよ 君に見せてあげよう
風にたゆたう街の影に 飲み込まれる前に
色褪せた街の空に 夢を見れたあの頃
迷うことすら知らない僕ら
その手をずっと繋いだまんまで
何もない夜から クラクションが鳴り響く
その日が来るのは わかっている
今はまだ 未来など 見えちゃいないけど
僕はまだ歌うだろう ずっとずっとずっと
出典: 神曲/作詞:森良太 作曲:森良太