Brian the Sun
さて今回はBrian the Sunをご紹介しますよ。
メランコリー全開でトガりにトガった邦ロックから、可愛らしさすら漂うバラードソングまで多種多様に作り歌いこなす4人組バンドです。
ちなみにBrian the Sunでは、ボーカル兼ギターの森良太氏が全楽曲の作詞と作曲を担当しています。いやー役割が多いなー。才能が凄いぜ。
今回ご紹介するのは、彼らのメジャー3枚目のシングル「カフネ」。
トガり方面というよりはどこか懐かしい、温かみのある楽曲に仕上がっています。
「3月のライオン」EDテーマ
今回は、アニメ「3月のライオン」のEDとしてオンエアされていました。人気作品ですよね。
さまざまな方向でメディアミックスされており、最近だと実写版も記憶に新しいのではないでしょうか。
ちなみに実写版の主人公を演じたのは、とりあえずこの人を入れておけば安心安全・神木隆之介さん。ビジュアルもそっくりでした。
作品としては、高校生プロ棋士が主人公。今大流行していますけども、将棋を題材にした作品です。
でもそれだけではなく、家族を始めとした主人公を取り巻く人々との絆や、一人の人間としての成長を描いた感動のストーリーとなっております。ホント泣いちゃいますよこれ。
電車の中でうっかり読まない方がいいやつです。
リリックビデオをチェック!
さてそれではリリックビデオをご覧いただこうと思いますっ!
Brian the SunとしてのMVは別で存在するのですが、今回ご紹介するのは全編アニメ映像で構成されたもの。
優しいメロディーと美しい映像の連続に注目!アニメの世界に吸い込まれそうになりますよ。(危ない)
アニメの世界にダイブ
作品自体を知らなくても、何となく一緒に切なくなっちゃうみたいな。すごい巻き込み力がありません?
さて本楽曲、作詞作曲はいつもの通り森氏が担当していますが、サウンドプロデューサーに笹路正徳氏を迎え、アレンジに関しては笹路氏が全面的にプロデュースをしています。
ちなみにこの方、スピッツなどのプロデュースにも大きく関わっていた方なんです。言われてみれば…!そんな感じが…!!
前作「Maybe」とちょっと似た雰囲気の、優しくてどこか切ない雰囲気。
前作も、ちょっと複雑な家庭環境の中で人と人との絆を描いた「甘々と稲妻」とのタイアップ楽曲でしたから、共通点があるかもしれませんね。
歌詞をチェック!
まずはタイトル「カフネ」とは
漫画の世界を表現するにあたり、内容そのものよりは「人それぞれの解釈を大事にする原作者の描き方」を大切にしたという本楽曲。
アニメソングとしてはちょっと変わった寄り添い方ですよね。でもきちんと二人三脚なのが素敵じゃないですか。
そしてタイトルの「カフネ」はポルトガル語なのですが、「頭を撫でる」という意味。撫でることで安心して眠れるように、といったニュアンスも含む言葉です。
恋愛というよりは、母と子の関係のような、包まれるような「愛」を表現したとのことですよ。
「3月のライオン」は事故で家族を失った主人公のお話ですから、なかなかグッとくるものがありますね…
ではでは、歌詞も見てみましょうかね。
どうして笑うのさ 指先でなぞる夜は更けて
大きすぎるこの世界の隅で 心は溶けて行く
枯れない花が 雨を弾くように
大切なものが 零れてしまった
いつのまにか 一人きり 遠くまで歩いてた
忘れてた 本当の僕の声 不思議な気持ちで
長い夜の 明けたあと 思い出す夢のように
懐かしい 永遠に身を委ね また歩き出せそうだ
出典: カフネ/作詞:森良太 作曲:森良太
前述の通り、色々な解釈が楽しめる歌詞です。
でも全体に流れる世界としては、やはりどこか「残された者側の孤独」のようなものが描かれている気がしますよね。
痛みを伴いながらそれでも前を向くという、静かだけれど強い意思。
ここは作品の主人公と大いに重なる部分ではありますが、直接的な表現ではないんですよね。ここが面白いところ。
2番の歌詞も素敵なので、気になった方はこちらをチェック!
収録CDはこちら!