桜が散るのは止められない
そんな事分かってたはずなのに
何も出来なかった
出典: 夜桜/作詞:Fukase 作曲:Nakajin,Fukase
そして今日みたいな日が来ることを彼はよく分かっていました。
しかしながら、時の流れは止められない。
そこへ不甲斐なさを感じているのでしょうか。
「夜桜」の最後の2行となったこの引用部分。
桜が散っていくように、恋が終わっていく。
過ぎ去ってしまえばあっという間に感じる。
刹那的な恋を、夜に散る桜に例えた秀逸な歌詞です。
「夜桜」に込められた悲恋。
きっと恋人との関係の終わりも予感しているのでしょう。
主人公はそんな終わりが訪れることを、桜が散っていくのを見ながら考えています。
あっという間に散ってしまう桜の花のように、彼はその恋が散っていくのを見ているしかなかった。
「夜桜」というものが散っていくその美しさと、恋の終わりの美しさ。
それを重ね合わせた歌詞は、日本人ならではの美的なセンスといえるでしょう。
失恋した春に聴きたい、切なさと悲しさが込み上げてくる大人な1曲です。
まとめ
今回はSEKAI NO OWARIの「夜桜」という楽曲の歌詞の意味を解説してきました。
その楽曲に込められた悲しい恋の物語。
サウンドと一体化したその世界観を、少しは理解していただけたのではないでしょうか。
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