合いの手の如し口を出し
立場悪くなりゃ「お先に」
無意識に串刺し
ど阿呆には自覚は無し

出典: 千両役者/作詞:常田大希 作曲:常田大希

世の中には、人のやっていることに、やたらと口出しをする人がいます。

人の気持ちを考えずに忠告して妨げたり、反対意見だけを並べて上げ足を盗ろうとする輩は後を絶ちません。

自分の立場だけを大事にする人ばかりなので、立場が悪くなると自然に去っていきます。

相手の感情を意識していないので、知らないうちに人の精神を傷つけておいて全く気がつきません。

歌詞では、そんな人たちを阿呆と一蹴しています。

身の回りにいる他人が何を言っても聞かなければよいのです。

一生懸命に生きて、自分の夢や幸せを手にしようとしている「千両役者」には、雑音でしかありません。

自分の人生に口出すな

何様者だ
其様もんだ
DA DA DA
ママのおマンマで
お腹パンパンだ
パッパラパーな頭ん中
馬鹿な儘だ

出典: 千両役者/作詞:常田大希 作曲:常田大希

前段で取り上げた、くだらない邪魔をする他人をわがままな子供扱いしています。

意味なく並ぶ低俗な言葉

この一節は、今の社会に対する痛烈な批判となっています。

まるで子供のように、いい大人が無意味な発言を繰り返す世情を憂いているのです。

他人を卑下するような世間の発言も、先ほど同様「千両役者」なら、気にすることはありません。

彼らは、しょせん無自覚な烏合の衆です。

話を聞くだけ時間の無駄。

「一世一代の大舞台で華やかに舞っている人間に下手な口を出すな」くらいの勢いで胸を張ればよいのです。

ポジティブなロックチューン「千両役者」カップリングの「三文小説」との対比もおもしろい

ポジティブに人生を生きる「千両役者」の姿は、現在の世相を生き抜く理想的な人物像といえるでしょう。

人生という大舞台を華やかに演じる姿は、世の中の悪評に負けない力強さがありますね。

歌詞は日本の「和」の雰囲気を踏襲しています。

曲調と歌詞とのギャップが新しいロックの形を見せてくれました。

カップリングの「三文小説」は打って変わって切々としたバラード

ボーカルの高音が魅力的で、何も知らずに聴くとまるで女性ボーカルです。

OTOKAKEでは「三文小説」の歌詞を考察した記事をアップしています。

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いまや世界基準ともいわれるロックバンドONE OK ROCKの今月リリースされたばかりのニューアルバム、Ambitionsから、代表作であるWe areの歌詞を検証し、紐解いていこうと思います。

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