疑心暗鬼
我々も普段何気なく意識してしまう”見返り”。
ここまで頑張ったから、なんか良い事あるでしょ?とかね。
林檎もこの楽曲ではその様な歌詞を書いていますが、本意ではないと思いますよ。
私ここまでやったんだから、これだけは返してよなんて、そんな事最初は思ってもいないと思うんです。
ただ、自分を取り巻く環境が林檎にそう思わせてしまうんではないかなと推測してしまいます。
そんな周りとの妙なやり取りを繰り返していくうちに、「信じてもいいのっていったい誰なの?」って言いたくなってしまう気持ちスゴク分かってしまう。
そう、”疑心暗鬼”ってやつです。
皆さんも学校生活や仕事場などの人間関係において、その様に思ってしまう事ありませんか?
筆者ももちろんありましたよ、そんな時期が。
周りの誰を信じたら良いのか分からず、疑心暗鬼になっていました。
そうなると最終的に行きつく所はやっぱり”見返り”になるんですよ。
そっちが先にしてくれなきゃ、こっちもやらないっていう風になるんです。
試されているから、こっちもやり返すって感じですか。(笑)
林檎もこの楽曲で、それを表現したいんだと思います。
強靭な心を持っている様に見える椎名林檎にも、こんな時期があったんだなと思うとなんか身近に感じてしまいますね。
なんだ、どんな人間も一緒じゃん!という風に…。
全てが疑問形
此処に居れば良いのですか
誰が真実なのですか
お金が欲しいのですか
あたしは誰なのですか
何処に行けば良いのですか
君を信じて良いのですか
愛してくれるのですか
あたしは誰なのですか
此の先も現在(いま)も無いだけなのに…
出典: アイデンティティ/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
最後のサビの部分です。
全て疑問形です。
誰かに聞かないと分からないという位、迷っている心情が見て取れます。
”アイデンティティ”もへったくれもありませんね、こうなると。(笑)
自分でも、自分が分からなくなっています。
だって、人の気持ちを汲み取って自分が判断して、最終的には自分で行動するって…。
出来るかーい!!
筆者ならキレますよマジで。
頭ン中が混乱してしまう!
辛抱強いですね、椎名林檎は。
粘り強いと言った方が良いのかな…。
ギターコード(^^♪
Em D Em G A G
是程 多くの 眼がバ ラバ ラ に
Em D Em G A
何かを 探す となりゃあ 其れ な
G
り
Em D Em G A G
様々 な言 葉で 各 々 の
Em D Em G
全てを 見極 めなく ちゃあな
A G
ら ない
A
正しいとか間違いだとか
B
黒だとか白 だとか
出典: アイデンティティ/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
サビの部分です☆
Em C Am B
何処に 行けば 良いのです か
Em C Am B
君を 信じて 良いのです か
Em C Am B
愛し てくれ るのです[C#}か
Em C Am B
あたし は誰 なのです か
C C#m7-5
怖く て仕方が
D B7 Em
無いだ けなの に…
D Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em G A G
出典: アイデンティティ/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
Dm Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em G A G
Em D Em
出典: アイデンティティ/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
『アイデンティティ』がリリースされた頃
多忙な頃・・・
前述しましたが、この『アイデンティティ』が収録されていたオリジナルアルバム「勝訴ストリップ」がリリースされたのは2000年。
自身2枚目のアルバムでした。
その売り上げは250万枚を超えダブルミリオンを達成したんです。
きっとこの時期、林檎自身の分岐点だったのではないかと考えられます。
その様に爆発的な記録を打ち立てた頃でもあるし、結婚という一大イベントがあったのもこの頃でした。
そしてこの後2001年から産休に入るんですよね~。
仕事でもプライベートでも大変な多忙だったとお察しします。