Mr.Children最大のヒット曲

ミスチル最大のヒット作。 250万枚以上売り上げ、歴代のCDシングルでもトップテンに入るほどのメガヒットとなった作品です。 これほどのヒットとなった曲ですが、30分ほどでほとんどが作られたという逸話もあります。 萩原聖人、木村拓哉、武田真治、鈴木杏樹、深津絵里などが出演していた1994年のドラマ「若者のすべて」の主題歌でした。

心がフッと軽くなるような歌

1番の歌詞

さっそく歌詞を見ていきましょう。

とどまる事を知らない時間の中で
いくつもの移りゆく街並みを眺めていた
幼な過ぎて消えた帰らぬ夢の面影を
すれ違う少年に重ねたりして

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最初の二行で皆さんはどういう印象を持つでしょうか? とある道で、ぼーっと街を眺めている人物が浮かびますか? それとも、そういう特定された場面ではなく、流れる毎日の中で忙しく生きている主人公の姿が浮かびますか? 人それぞれ浮かんでくる主人公像は違うと思いますが、曲の開始早々に想像力をかき立てられますね。 主人公は、どうやら、若かったころに諦めた夢を思い出しているようです。 または、諦めざるをえなかった夢を、時々思い出したりしながら、日々を生きているようです。

無邪気に人を裏切れる程
何もかもを欲しがっていた
分かり合えた友の愛した女でさえも

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Bメロの歌詞では、過去のことがとても具体的に語られています。 親友の恋人を奪ってしまったのです。 「欲しがっていた」と書いているだけなので、実際に奪ったかどうかはわからないという意見もあります。 しかし、次のサビで、「償うことさえできずに」と書いてありますので、いわゆる略奪愛と見てよいのではないでしょうか。 しかも、「無邪気に」と言っていますので、その当時は、悪気もなかったのかもしれません。 そう考えると、主人公は、感心できるような人物ではなさそうですが…。

償うことさえできずに今日も傷みを抱き
夢中で駆け抜けるけれども まだ明日は見えず
勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いてく

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Aメロで歌われていたのは、幼さゆえに消えてしまった夢です。 一方、Bメロで歌われていたのは、若さゆえの過ちと言えるようものでしょう。 分かり合えた友との仲も、破綻してしまったのかもしれません。 つまり、どちらも、過去の若かりし時のことを思い、後悔しているのです。 続いて、最後の二行はどう解釈するべきでしょうか。 夢中で頑張っているのに、お先は真っ暗で、しょせん人はひとりぼっちで生きていくんだ。 そのようなネガティブな解釈もできそうです。 しかし、もっとポジティブな解釈もできますし、実際そう捉えるのが正解のような気がします。 ネガティブに生きたって、ポジティブに生きたって、どうせ明日のことはわからない。 だから、他人と比べて生きるのはやめて、自分だけの道を走ればいいんだ。 そう言っているようにも思えます。 悩んでいるときなんかに聴くと、心がフッと軽くなるような気がしませんか?

2番の歌詞

人は悲しいぐらい忘れてゆく生きもの
愛される喜びも 寂しい過去も

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人間は、コンピューターのように、全てを記憶しておくことはできません。 いいことも悪いことも、いずれは忘れていってしまいます。

今より前に進む為には
争いを避けて通れない
そんな風にして世界は今日も回り続けている

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サビの部分では、「勝利も敗北もない」と書かれていました。 しかし、勝ち負けがないからといって、戦うこともせず逃げることをおすすめしているわけではありません。 「孤独なレース」と歌われていたように、勝ち負けのない戦いもあるのです。 そして、成長していくためには、挑戦していかなければいけません。 ありきたりな表現で言えば、"自分との戦い"という感じでしょうか。 そうやって、人は皆大きくなっていくものなのでしょう。

果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう
誰かの為に生きてみても oh oh
Tomorrow never knows
心のまま僕はゆくのさ 誰も知ることのない明日へ

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