もっと頼って
涙する夜も一人じゃないから
強がるその肩を預けてほしい
出典: Ray of Light/作詞:矢作綾加 作曲:真空ホロウ
ただ闇雲にがんばれと言っているわけではありません。
「君」が夢に押しつぶされそうになって泣いてしまう夜は、自分が支えるからと歌っています。
不安がる「君」を独りにはしないという優しさなのでしょう。
虚勢を張ったりしないで、もっと自分に頼ってほしいという包容力を感じます。
描いている明日
「君」にしか表現できないもの
君だけが見つけだせる
明日があるから
出典: Ray of Light/作詞:矢作綾加 作曲:真空ホロウ
この部分は「君」にしか表現できないものがあると、相手の背中を力強く押しています。
確かに足りない部分があると、夢を叶えるのは他の人より困難な道のりになると言わざるを得ません。
ですが足りないものがあっても、「君」が他の人より劣っているというわけではないのです。
「君」だからこそ描けるものが確かに存在します。
たとえば千雪は頭が小さくスタイルが良いため、頭身では他のモデルに引けを取りません。
ウォーキングの表現力にも優れていて、彼女だからこそ出せる華やかさもありました。
ウィークポイントがあるからといって、自らの可能性を狭める必要はないのです。
夢の舞台
この道は続いてゆくよ
夢見ている世界の果てへ
出典: Ray of Light/作詞:矢作綾加 作曲:真空ホロウ
憧れていた世界への道は必ず開けると、「君」を力強く応援しています。
ここでいう「世界の果て」とは、2つの意味を持っているのではないでしょうか。
1つ目の意味は、具体的な場所ではなく憧れていた世界の頂点です。
夢見ていた場所にただ行くのではなく、その業界で高く評価され輝くことを表しています。
夢見ていた世界のさらに先に至るといっても過言ではないでしょう。
2つ目の意味は、具体的な場所であるパリです。
一般的な世界地図を見た際、パリコレの開催国であるフランスは地図のかなり西側に位置します。
世界地図上でかなり東側に位置している日本とは真逆の方角です。
自分が住んでいる日本から遥か遠く離れた地、まさに「世界の果て」といえるでしょう。
「君」が今行っている行動はいつか憧れの地、パリにまで続いているよと優しく語り掛けてくれます。
「君」の言葉で蘇る
「僕」を支えてくれる言葉
手繰り寄せては紡ぐ絆模様
めくるめく時間(とき)の中で
また見失っても
僕を呼ぶその声が
何度も呼び覚ますから
あの日の言葉を忘れはしないよ
出典: Ray of Light/作詞:矢作綾加 作曲:真空ホロウ
今まで力強く「君」を応援していた「僕」ですが、ときには自分の道を迷うこともありました。
どうすればいいのかわからなくて、途方に暮れることもあったでしょう。
具体的な状況だけでなく、夢を諦めてしまいそうな挫けそうな場面もあったのかもしれません。
ですが、その度に「君」の言葉を思い出すのです。
その言葉が何度でも「僕」を導いてくれます。
今までの歌詞は夢を諦めないでほしいと、常に「僕」が「君」を応援する側でした。
励まし支え続けることで「君」にとっては、「僕」が心の拠り所となっていたでしょう。
ですがこの歌詞によって「僕」もまた、「君」に支えられていたことがわかります。
どちらか片方だけが一方的に頼るのではなく、互いに支えあっていたのです。
では繰り返し「僕」を導いてくれる言葉とは、具体的にどんな言葉なのでしょうか。
答えは、すぐあとに歌われる英語の歌詞で描かれていました。
「君」をもっと魅力的に
Let it glow
Make it glow
Forever…
出典: Ray of Light/作詞:矢作綾加 作曲:真空ホロウ