神様、僕は気づいてしまった
突如表れた謎の覆面バンド
「神様、僕は気づいてしまった」は、2016年~2017年にかけて突如音楽界に現れたバンドです。
MVやメディアに登場する際は常に奇妙な仮面を被っていて、メンバーの本名やプロフィールは一切明らかになっていません。
これまで活動歴のないバンドながら、高いクオリティを保ち続ける楽曲、MVでのパフォーマンス慣れした立ち振る舞いなどもあって、メンバーそれぞれは音楽活動の経験者ではないかと言われています。
一説には「歌ってみた」や「ボーカロイド音楽」などの同人音楽出身者ではないかという噂もあり、ハイペースでのMV公開も続いていて話題の絶えない要注目のバンドです。
神様、僕は気づいてしまった「だから僕は不幸に縋っていました」
「神僕」の初公開曲
「だから僕は不幸に縋っていました」は、「神様、僕は気づいてしまった」、通称「神僕」の最初の公開曲です。
YouTubeの広告枠に奇妙なバンド名とビジュアルで登場したこのバンドに、思わず興味を惹かれた方も多かったのではないでしょうか。
インパクトたっぷりな名前と容姿、そして活動歴のないバンドの初作品とは思えない高いクオリティの楽曲とMVで、「神僕」は一気に話題を集めていきました。
「彼らは一体誰なのか」という声が広がり、その正体を推測する人も多く、評判の面でも話題性の面でも覆面バンドとして理想的なスタートを切ったといえます。
人気シリーズのゲーム主題歌
「だから僕は不幸に縋っていました」がバンドにとって初公開の曲でありながら、人気ゲームシリーズの最新作「スターオーシャン:アナムネシス」の主題歌に起用されたことも「神僕」の話題性の高さに拍車をかけました。
バンドとしては新人で、まだCDリリースもなされていない状態でタイアップがつくのは異例のことであり、ここまで強烈なプッシュを受ける彼らが一体何者なのか、ますます噂が広がっていきました。
話題になったMVに注目
「だから僕は不幸に縋っていました」のMVは、「神様、僕は気づいてしまった」のビジュアルが公開された最初の映像でもあります。
アニメのキャラクターのようなキャッチーさもありながら少し不気味にも感じられる彼らの仮面は、よくある覆面バンドのデザインと比べてもかなり異質で話題になりました。
「神様、僕は気づいてしまった」という珍しい響きのバンド名も合わせて、唯一無二の世界観を演出しています。
そして、そんな独特のビジュアル・名前に対して、その音楽はストレートな王道のオルタナティブロックで、キャッチーさと熱さを兼ね備えていて邦楽ロック好きの心を一発で掴むものです。
バンドとしての異質さと音楽性のストレートさを併せもった「神僕」のこの曲は、強烈なファーストインパクトを邦楽ファンの間にもたらしました。
「だから僕は不幸に縋っていました」の歌詞を紐解く
唯一縋れるのが「不幸」
分からない事が分からなくて 心臓を打って泣いて
尚更に自分が分からない ポンコツの落第者
振り返るための 過去が無けりゃ 冴えない未来さえ無いや
だから僕は不幸に縋っていました
恨まないでおくれ 青春なんてすぐポイだ
燃やされる前に どうかこの最期を 君に見届けてほしい
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-170726-266
全体的に重いストーリーが歌われる「だから僕は縋っていました」の歌詞。出だしから、傷だらけの感情を吐き出すような言葉が並びます。
振り返れるほどの過去も無く、だからこそ未来すらも無い。そこには行き場のない孤独感や葛藤が残るだけです。だからこそ、「神僕」はそこで「不幸に縋る」という逃げ道を訴えているのではないでしょうか。
自分のちっぽけさ、何も無い現状を嘆く歌詞は、当時まだバックグラウンドを何ももたなかった「神僕」の不安定な立ち位置を描いているようにも思えます。
そこに縋るしかなかった
犯人は一体どうしてこんなになった傷を放っていたんだ
憐憫(れんびん)を仰いでいる以外能無い機械
人生は救えないようなストーリーばっか描いていたいようだ
さらば、道徳 ヒヨってしまえば堕ちる
だから僕は不幸に縋っていました
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-170726-266