僕の手に触れるな
「神僕」の略称で親しまれる、「神様、僕は気づいてしまった」。その名曲の一つである「僕の手に触れるな」。
2017年7月26日にリリースされたミニアルバム「神様、僕は気づいてしまった」に収録されている一曲となっています。
また、2017年にテレビアニメ「ちるらん にぶんの壱」の主題歌としても起用されました。
物語性のある神僕の楽曲達。今回の登場人物は、「自分という存在を否定したい人」だと思われます。この人物を主人公として、この曲の歌詞を紐解いていきたいと思います!
1番歌詞解釈
では、早速ですが歌詞の解釈に入っていきたいと思います!
この物語の主人公は「自分という存在を否定したい人」という、ネガティブな人となっています。神僕の楽曲ではよくある登場人物ですね。
そんなネガティブ系主人公の物語を、細かく紐解いていきます!
1番:Aメロ 嫌いでたまらない自分
自分を否定したとして それすら自分の声だ
異論さえ問えやしなくて 僕は僕が嫌いんなった
赦しを乞うにしたって 独りじゃ叶いっこないさ
不甲斐ない救いにさえも この手で蓋をしていた
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
ここでは、とにかく自分の事が嫌いという事が描かれています。
誰にも赦しを乞えないこの状況。歌詞にもある様に、主人公は今独りぼっちなのでしょう。
また、ちょっとした救いにすら手を伸ばさないほど自分を否定しています。
主人公に救いはあるのか。結末が楽しみです。
1番:Bメロ 助けて欲しいと願う姿
塞ぎ込んだ命をどうか 誰か拾ってくれやしないか
錆び付いた口は開かない
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
ここでは、相反する主人公の気持ちが見え隠れしています。
「誰か拾ってくれやしないか」。この言葉で、主人公が助けを求めているのでしょう。しかし、錆の様に固まってしまった口では、その思いは心の中に留まるだけでした。
1番:サビ 矛盾した主人公の気持ち
ドンタッチマイハンド 見え透いた本性と絶交して
敗北を歌う 人生のはずだった
ドンタッチマイハンド そうやって手を取って優しくしないでよ
偽った自分が 散り散りになってしまうから
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
先程までは、助けを求めていた主人公。しかし、いざ助けの手が伸ばされるとそれを拒否してしまっています。
恐らく、見え透いた本性というのは「助けて欲しいという気持ち」だと思われます。それと別れて、真逆の気持ちで自分を覆っているのでしょう。
だから、優しくされるとそれが剝がれて本当の自分が現れてしまう。そんな事を恐れている主人公の姿が見えます。
2番歌詞解釈
では、ここからは2番に移っていきたいと思います。
これから主人公がどの様になるのか。非常に気になるところです!
2番:Aメロ 投げやりになっている主人公の姿
無用になってしまった 僕の未来ってやつは
向かい駅ホームでとうとう窓と窓越しに消えた
終わっちゃいないって言うが 始まってすらいないさ
うざったいくらいの愛を ゴミ箱へ今日も投下
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと