故郷に帰ればその土地の懐かしさに癒されるものです。
何故そこまで故郷に癒されるのかを考えたことがあるでしょうか?
きっとそれは、親が自分を懸命に育ててくれた場所だからです。
友達や恋人との思い出もあるかもしれません。
しかし一番身近で自分を無条件で愛してくれた人というのは、他でもない親なのではないでしょうか。
親は物理的にも、心の面でも帰る場所を用意してくれている…そんなことを感じさせられるMVとなっていました。
この後は歌詞の内容もチェックしていってみましょう!
故郷へ帰って来た主人公を優しく受け止めるのは
おかえり
優しく抱きしめたいよ
ここまで遠回りしたのかい
変わってしまったものもあるけど
今は抱きしめてあげてよ
出典: Home/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
子供の帰りを優しく迎え入れる母親のような印象を受けるこの部分。
親からしてみれば子供というのはいくつになっても子供だとよく言います。
そんな子供が疲れて帰って来たのなら「優しく抱きしめたい」と思うのも、道理なのでしょうね。
「変わってしまったものもあるけど」というのは、帰って来た主人公の住む街の様子でしょう。
久しぶりに故郷に帰ったら、すっかり景色が変わってしまっていて寂しい思いをするというのもよくある話ですね。
しかし変わっていてもそこが自分の故郷であることに変わりはありません。
「抱きしめてあげてよ」という言葉に「あなたが好きな故郷には変わりない」というニュアンスを感じます。
親は頼っていい存在
例えば悲しくて涙に濡れるなら
また笑えるまで 側にいるよ
側にいてよ
出典: Home/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
親というのは本来そばに居たいと思えば無条件にそばに居てくれる存在です。
例えばとんでもなく悲しい思いをしたとして、何も言わずにそばに居てくれる人の存在がどれほど身に染みるでしょうか。
そしてそんなことがあったのなら、きっと親の方もそばに居たいと思うものでしょう。
そういうときに親に頼るというのは、ある意味で親も望むところなのです。
有難さになかなか気付けない
雨に濡れない
雪に消えない
照りつける日差しからも
守れるような屋根になる
暗闇には光を入れる
鳥の声が響くような
風がそよぐ窓になる
やがて来るさよならも
抱きしめてく
今を君と一緒に
出典: Home/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
普通に暮らしていれば、屋根があることも窓があることも当たり前に感じてしまうもの。
しかし屋根はあらゆるものから自分を守ってくれているし、窓は光や風を感じさせてくれます。
親にしたって当たり前過ぎてその有難さになかなか気付かないもの。
そして親というのは自然の摂理からすれば、自分より先に居なくなってしまう存在です。
だから一緒に過ごせる時間を大切にするべきなんだということが、この部分から感じ取れますね。
またすぐに旅立とうとする主人公に対して
ただいま
いくつもの別れと出会いを
繰り返しここまで来た
僕らは混ざり合えないから
きっと分かり合えるんだ
出典: Home/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
ここの部分は故郷に帰って来た主人公が、親に他の土地で経験したことを話しているような印象です。
たくさんの人に出会ったけど、自分と同じ考えの人は1人も居なかった。
だけど違う考えを持っているからこそその人に興味が湧くし、お互いに分かり合おうとすることができた。
きっとそんな内容を話しているのでしょう。
これは外に出てみないとわからなかったことですね。
心配もあるけど、引き止めるのは違う
重たい荷物背負って立ち続けて
汚れて傷ついて また行くのかい
また行くなら
出典: Home/作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa
経験したことを話してくれた主人公に対して親が抱いたのは「大変な思いをたくさんしてきたんだな」という感情。
親からしてみれば、心配する気持ちもあって当然のこと。
「もう少しゆっくりしていけばいいのに…」と思いつつも、また旅立とうとする主人公を引き止めるのも違うと感じている様子がこの部分から伝わります。