輝く光じゃなくっても
消えることない心の灯りはいつも
君を照らしてる
祈るように 叫ぶように
この想いがはぐれないように
出典: here comes my love/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
光り輝くことは無くても、自分の心の中にある灯りは彼女を照らしています。
その灯りは彼女を照らすためだけにあるのです。強い信念を持って信じているのです。
彼女だけが気掛かりで、彼女のことだけを思っているのです。会えなくても強く信じているのです。
夢見た未来を波がさらっていっても
この海原を僕は泳いでいこう
here comes my love
here comes my love
君に辿り着けるように
出典: here comes my love/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
何度も投げ出そうと思った命でも、彼女のために懸けていいと思えるのです。
巨大な鯨に襲われるかもしれません。それでもこの海に飛び込んだって構いません。
君に辿り着くためなら、どんなことだって出来ると思えるのです。愛はここにあるのです。
灯台の灯りが
夜の海の向こう
強く優しく光を放つ
今の僕は
君を正しく導いてるかな?
答えはきっとグレーだ
描いて消すを繰り返した夢の地図を
風が引き裂いても
祈るように 叫ぶように
また流れに飛び込んでみるんだ
出典: here comes my love/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
自分の心の灯りは小さく、大きく光ることはありません。
ですが、灯台の灯りが強く、優しく君を照らし続けてくれています。自分ではない何かが彼女を支えてくれているはずです。
だからといってこのままで良いのかと言われると、良いわけではありません。
彼女を守ることこそが自分の使命だと信じて、彼女の元に辿り着かなければならないのです。
見上げた空には雨雲があるけど
その海原を誰もが泳いでるよ
希望を胸に吸い込んだら
また愛する人の待つ場所へ
出典: here comes my love/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
状況は悪く雨が吹き荒れ、間違いなく逆風です。
だけど、自分以外にもこの海原を越えようとする人がいます。だからこそ自分も越えなければならないのです。
愛だけを頼りにして進み続けるのです。
あって当然と思ってたことも
実は奇跡で
数え切れない偶然が重なって
今の君と僕がいる
繋いでいたその手が離れてしまっても
見失わぬように君のそばにいるよ
希望を胸に吸い込んだら
また君と泳いでいこう
here comes my love
here comes my love
いつかきっと
僕ら辿り着けるよね
出典: here comes my love/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
今生きていることは奇跡だし、これまでにも沢山の奇跡が重なってきて今があります。
触れ合うことだけで繋がっているのではありません。いつまでも思い続けることこそが繋がることなのです。
お互いに同じ気持ちだということに気づけたからこそ、”僕ら”はきっと辿り着くことが出来るのです。
ショートフィルムに対する解釈
ショートフィルムにも、ドラマにも当てはまるように普遍的な歌詞になっていますね。
シナリオを読んだ方は全て理解できたと思いますが、簡単に説明させて頂きます。
先天性の難聴を抱えた智郎は学校でいじめられていました。そんな中、心を閉ざした花という女の子が転校してきました。
智郎に対するいじめに腹を立て、耐えられなくなった花が智郎を守ったのです。それからお互いに守りあう関係になりました。
小学生を卒業して離れてしまった2人。手紙を送るのも躊躇っていた智郎でしたが、ひょんなことから手紙を出す勇気をもらいます。
その手紙がきっかけで、大人になった2人は再会を果たします。家庭環境が良くなかった花は「もう帰りません」と手紙を残して智郎と共に生きようとしました。
ですが、手紙を見つけた花の父が警察に電話し、智郎の住所が書かれた手紙の封筒を渡したのです。
智郎と花は警察に取り押さえられ、再び引き離されてしまったのです。それ以降、2人は一生会えなくなってしまったのです。
最後に現れた花の正体は?
身体も心も弱ってしまった智郎が向かったのは最果てにある灯台でした。
そこで出会ったのは紛れもなく花でした。ですが、花はあの時のまま何も変わっていません。智郎も車の外に出ることなく、幻を見ているかのように感じます。
皆さんは理解できましたか?筆者は次の2つのどちらかではないかと解釈しました。
・最果ての灯台で眠りについた後、夢の中で花が現れて生きる希望を与えてくれた。
・先に死んでしまった花が、これまで生き抜いてきた智郎の最期を迎えに来た。
どちらかで考えると、辿り着けるという言葉がしっくりくるので筆者は後者だったのではないかと思います。
様々な解釈が出来るショートフィルムだと思います。ラストシーンを鮮明に描かずに含みを持たせたのが良かったと思います。
Mr.Childrenの世界観が存分に表れた曲でもあります。また1曲、新たな名曲が誕生しましたね。
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