貰った想いと
思い出という名の手紙
君がくれた手紙を一つずつ紙飛行機に変えながら
ただ願うんだ
「できるだけ遠くへ飛べ!」
出典: キレイだ/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
この手紙は実際にもらったというわけではないように思います。
もっというならば、手紙という形ではなく、今まで歩んできた日々の中でもらった言葉、言動。
それらすべてが「君」からの手紙なのではないでしょうか。
手紙として大切にしまっていた思い出の数々。
その手紙を紙飛行機にして遠くに飛んで行けと願っています。
手紙というのは誰かに届けるために書くものです。
しかし手紙という形を捨て紙飛行機にするのならばそれはきっと誰かに届けるためのものではありません。
ただただ、思い出が苦しいから苦しい思いごと遠くに行ってしまえと願うものではないでしょうか。
忘れられない思い
もしもという希望
しかし、どんなに「君」のことを忘れようとしても、どんなに気を紛らせようとしても、そう簡単に忘れられるものでもありません。
むしろ思い返すことでより一層つのるものなのかもしれません。
思考というのは考えれば考えるほどドツボにはまるもの。
何もしていない空虚な時間。
考え続けているとありはしないと笑ってしまいそうなことすら思いついてしまうものです。
それでもいつかひょっとして
君を思い続けてればって
くだらないモノがまだ無くならない
出典: キレイだ/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
思い続けていればきっとまたやり直すことができる。
それは、他人が見たら未練がましいと笑う希望かもしれません。
ですが希望を持たずにはいられないほど思い続けている証拠なのでしょう。
それでも本人がくだらないと言い切っているので、やはり希望でしかないのでしょうが。
戻ることはないもの
そのうち忘れるんだって
思いつめてもしょうがないんだって
戻らないものはもう戻らない
出典: キレイだ/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
覆水盆に返らずといいます。
一度切れてしまった関係は修復するのがとても難しいもの。
ああしていれば、こうしていれば、今頃は…。
そう何度も考えていたのかもしれません。
しかし終わってしまったものはもう仕方がなく、いつか忘れる日を願うしかありません。
そのうち忘れる、忘れたい、これも一つの希望なのでしょう。
思い通りにいかないもの
どんなに希望を持ったところで終わってしまったものはどうしようもありません。
物事とは、自分の望み通りに行くものではないからです。
思って、思って、けれどもどうしようもない現実がやがては押し寄せてきます。
いろんなことが望みどおりに
いかなかったなぁ
浅はかだったなぁ…
出典: キレイだ/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
物事というのは思い通りに行くものではありません。
それが人間関係となればなおさらです。
振り返ってみれば正反対の二人、自分の意図とは異なる行動やかみ合わないこともあったのでしょう。
浅はかだったのは思い通りにいかないことだったのか。
それとも思い通りに行かなかったことを認められずに顧みなかったことなのか。
何が起こるかわからないからこそ恋愛は面白いという人がいます。
では、望み通りにいかないことを受け入れることができなければ。
恋愛というものはとたんに色をなくしてしまうものなのでしょうか。
人との関係というのはとても難しいものです。