ポルノグラフィティの名曲【黄昏ロマンス】はこんな曲!
2004年にリリースされた16枚目シングル曲
疾走感あるロックナンバーと、圧巻の歌唱力を誇るポルノグラフィティ。
今回はそんな彼らの楽曲から、【黄昏ロマンス】をご紹介します!
本楽曲は2004年に16枚目のシングル曲として発売され『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』にも収録されていますね。
「黄昏ロマンス」とは一体どういう意味なのでしょうか?
ロマンスは恋愛を指しており、黄昏は夕焼けや夕暮れ時、そしてちょっとセンチメンタルな気分を連想させます。
歌詞の内容は後程じっくり解説してみたいと思いますので、最後までお楽しみください。
新藤晴一さん、初の作詞作曲デビュー
ポルノグラフィティは今でこそ晴一さんも作詞作曲をしていますが、実はこの曲が処女作なのです。
初の作詞作曲ということで思い入れも強いことでしょう。
後に『7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" SUMMER SPECIAL 公演』では晴一さん自身がボーカルを務めました。
この時ボーカルの昭仁さんがコーラスを担当するという異例の演出でファンを沸かせてくれたのです。
日本テレビ系ドラマの主題歌に起用
岸谷五朗主演のドラマ『一番大切な人は誰ですか?』主題歌
【黄昏ロマンス】は晴一さんによって、ドラマの主題歌のために書き下ろされた楽曲です。
岸谷五朗さん主演の『一番大切な人は誰ですか?』。覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
別れた元妻(宮沢りえさん)と娘に偶然引っ越した街で再開する警察官を岸谷五朗さんが熱演しています。
彼には新しい妻(牧瀬里穂さん)がいて、娘を含む4人の様々な葛藤を描いたストーリーです。
父親と夫という立場の主人公や、新しい家族を持ったことにショックを受ける娘の気持ちなど…。
歌詞にもリンクするあらすじ
主人公、現妻と前妻、そして前妻との娘がそれぞれ出会い、互いを知っていくことから物語ははじまります。
偶然出会い仲良くなった現妻と娘。
まだ気持ちが残っている前妻と主人公…。
そして次第にお互いにその関係を知っていくことになる複雑な胸中も見どころです。
4人が一緒に食事をするシーンがありますが、それぞれの想いが交差して胸が痛くなります。
警察官である主人公の周りで事件に巻き込まれていく家族たち。それを守ろうとする主人公。
守るという行為の根底にある愛だったり、情だったり…。
そういった人間の生々しい感情が見事に歌詞にも投影されています。
複雑なストーリーなのにシリアスになりすぎず、時にコミカルに描かれているのもこのドラマの魅力でしょう。
歌詞から見えてくる男性の複雑な想い
それでは、ここからは【黄昏ロマンス】の歌詞に迫っていきたいと思います。
晴一さんが書き下ろした切ない男性の気持ちは、どんな内容でどんな想いが綴られているのでしょうか。
早速参りましょう!
愛の形
君の前では何故こうも ただの男になるんだろうね
優しいウソも繕えず言葉になる
足りないなら問いつめてよ いらないなら捨ててよ
もとから見当違いなら承知さ
出典: 黄昏ロマンス/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
ドラマに出てくる主人公目線で続かれている本楽曲の歌詞。
歌詞に出てくる“君”が、現妻なのか前妻なのか気になるところです。
ここではまだどちらの妻に対する気持ちかは決めずに読み進めてみましょう。
主人公は“君”の前では気取ったり繕ったりすることなくありのままでいられるようです。
それは1行目、そして2行目からわかります。
ありのままの自分で接し、かっこ悪くても正直に自分を見せてしまうようです。
これは誰かと一緒にいる上でとても大切な要素。
自然体でいられるというのは多くの場合、互いにとって心地いいという事を意味します。
しかし主人公はそんな自分でありながらも、3行目のように“君”の不満さを感じているのです。
自分からあきらめることはしないけど、“君”がいやだったら切り捨ててくれればいいのに。
そんな正直な気持ちが綴られているように感じられます。