今回ご紹介する「青いトライアングル」が収録されているのが、2015年3月4日リリースの2ndアルバム「花時計」。

市來さんと藤井さんを含めた7名体制でリリースしたこのアルバムは、週間オリコンチャートで2位となっています。

「青いトライアングル」の歌詞

それでは、「青いトライアングル」の歌詞を解釈と共にご紹介します。

謝罪で始まるわけとは

ごめんね ごめんね ごめんね…言葉にしかけてたの
言えない 言えない…それでも あなたに言えなかった
あんなに 笑ったり 泣いたり 毎日一緒に過ごしていた私たち
どんなに願っても ふたたび響くことのない青いトライアングル

出典: Flower/作詞:小竹正人 作曲:小形誠

いきなり謝罪の言葉から始まりました。

仲が良かった友達同士のお話です。一緒に過ごした時間が長く、なんでも話し合える関係だったのでしょう。

親友のように思っていたのに、どうしても話すことができないことがありました。

それは…。

波乱を呼ぶまさかの展開

「恋人(カレ)ができた」とあなたが紹介してくれたその瞬間に
彼のことをそう 好きになった私が悪いの

出典: Flower/作詞:小竹正人 作曲:小形誠

友達に彼氏を紹介された時、なんとその男性に一目惚れしてしまったんですね。

これは確かに仲が良い友達だとしても簡単に言い出せることではありません。 

むしろ、仲が良いからこそ、2人の幸せを願うべき立場でもあり、これまでに築いてきた関係を思うと何も言えなくなります。

恐らく随分前から友達から彼の話を聞いていたはず。その時はきっと何とも感じていなかったでしょう。

だから、本人もまさか友達の彼氏と会った瞬間に好きになるなんて想像もしていなかったでしょうね。

出会った時に感じた衝撃は、喜びと同時にいけない恋愛が始まってしまう悲しみが伴っていたのだと思います。

止められない思い

責められても仕方のない 張り裂けそうなせつない感情が生まれてから
逢えば逢うほどに それが恋と気付いてしまったBlue

いけないことだとわかっているから 何度も忘れようと思ったけれど
だけどもう壊れてしまった あなたと私と彼のトライアングル

出典: Flower/作詞:小竹正人 作曲:小形誠

まさか自分の彼氏のことを本気で好きになるとわかっていたら、会わせることはなかった!

そう責められてもおかしくはないですね。

友達カップルと一緒に出かけたりするのでしょうか。

彼と「普通の友達」として顔を合わせる機会が多いようですが、余計に気持ちが止められなくなっているみたいです。

単なる友達の彼氏と思えない感情に、自分でも混乱して止めることができません。

うしろめたさが表れる目

目と目が合うと いつも先に目を逸らしているのは私
事実を知らないあなた 裏切ってるの怖くて

出典: Flower/作詞:小竹正人 作曲:小形誠

やましいことがあると視線が落ち着かなくなります。

目を見つめられると嘘がバレてしまうと思って、無意識に挙動不審になってしまうのですね。

目の前の相手にとっての裏切り行為を働いてしまっていると思えば、気持ちは落ち着かないでしょう。

同じ秘密とは

思いつめた表情(カオ)で彼が ぎこちなく私を抱きしめた夜が明けた朝
同じ秘密と同じ罪を 背負ってしまったBlue

あなたの涙もあなたの笑顔も 私を許してはくれないのなら
このまま壊れたまんまの あなたと私と彼のトライアングル

出典: Flower/作詞:小竹正人 作曲:小形誠

彼がぎこちなく抱きしめた、とあるので、彼と2人で会っていることがわかります。

彼は一目惚れの事実を知ったのでしょう。

そして、同じ秘密と同じ罪、というのは、彼女の友達に一目惚れしてしまったのかもしれないことを示しているのではないかと思います。 

ぎこちなく抱きしめたのは、彼も恋人を裏切ることだと自覚がありながら、好きな気持ちがあることを伝えたかったのかもしれません。

真実を伝えたら、きっと彼女は略奪愛を許してはくれないでしょう。

もし友情が壊れて修復ができなくなったとしても、自分の気持ちに正直に突き進むようです。

友情が終わってしまった時

ごめんね ごめんね ごめんね…言葉にしかけてたの
言えない 言えない…それでも あなたに言えなかった

あんなに 笑ったり 泣いたり 毎日一緒に過ごしていた私たち
どんなに願っても ふたたび響くことのない青いトライアングル

出典: Flower/作詞:小竹正人 作曲:小形誠