『いのちの理由/さだまさし』が泣けると話題！有名アーティストにもカバーされる名曲を紹介♪

「いのちの理由」は2009年にリリースされた、さだまさしの34枚目となるアルバム「美しい朝」に収録されているナンバーです。

浄土宗から依頼を受けて、法然上人800年大遠忌記念の「法然共生（ともいき）イメージソング」として制作されたこともあり、浄土宗出版取り扱いに限りシングル盤も発売されました。

どこまでも優しい目線で綴られる歌詞の内容に感動する人が後を絶たず、涙腺崩壊必至の名曲ともいえる珠玉のバラードです。

人は本来ならば誰しも両親の愛情に包まれてこの世に迎えられるはず。

耳を疑うような悲しいニュースが少なくない現代で、このメッセージはどこまでも深く私たちの心に刺さります。

そして人は皆、兄弟や友達をはじめたくさんの人物と関わり合うことで成長していきます。

そして最愛の人に巡り合い、また新しい命を自らが育んでいくことになるのでしょう。

この世の誰もが幸せになるべく生まれてきたに違いありません。

悲しく辛いことがあっても、いつかそれらを覆い包みこんでくれる喜びが待っているはずです。

私もこうして愛しいあなたに出会うことができた。そしてあなたを護ることが、私が生きていく新たな理由の一つとなったのだ、と歌い上げています。

「いのちの理由」に感銘を受けた歌手の岩崎宏美が2012年にカバーシングルをリリースしたほか、また「Dear Friends VI さだまさしトリビュート」にも収録されています。

また最近では2016年にクリス・ハートがカバーシングルをリリースしたことでも話題になりました。

クリス・ハートは1984年アメリカ・サンフランシスコ生まれで、後年日本に帰化したシンガーです。

中学生で日本のポップスに傾倒し、2週間のホームステイで茨城県を訪問。

2009年にはついに日本移住を決意し、その後は自動販売機の営業の仕事をしながらJ-POPのカバー動画などをYou Tubeにアップし続けました。

やがてその一つに目を留めたスタッフにより発掘されると、2012年にTV出演、さらに2013年にはシングルデビューを果たし、その類稀なる歌唱力と甘い歌声で人気と知名度を高めていきます。

日本で歌手になることを夢見たアメリカ人の少年は、地道な努力の末に紅白歌合戦出場を果たすほどのシンガーに成長し、その夢を叶えたのでした。

プライベートではデビューを前に日本人のシンガーソングライター福永瞳と結婚。

2016年に第一子が誕生し、2017年には自ら日本国籍を取得しました。

待望の子供が誕生した2016年、クリスの両親がアメリカから初めて彼のライブを観るために来日しました。

特別に嬉しいことが重なったこの年はクリスにとって特別なものとなり、歌ってきて、そして生きてきて良かったと心から思ったそうです。

そんなときにさだまさしの「いのちの理由」に出会ったクリス。

この曲にある「しあわせになるために誰もが生まれてきたんだよ」というメッセージに感動した彼は、実際にさだまさしにも会って話をしたといいます。

この楽曲の大切なメッセージをより多くの人たちに届けたいという想いから、2016年9月にカバーシングルをリリースしました。