想定外の恋をした
いままでになかった感情
だけど これ以上 これ以上 夢中になれるかな
どんな彼女と出会って もし恋をしたとしても…
出典: 君しか勝たん/作詞:秋元康 作曲:デレク・ターナー
恋愛上級者の「僕」もついに1人だけ夢中になれる相手が見つかった様子が読み取れます。
「僕」はとっかえひっかえ遊んでいたわけでは無さそうです。
1人1人、付き合った相手には一途になっていたのでしょう。
しかし、ついに“運命の相手”に出会ってしまったのでしょうか。
この恋が終わったとして、この恋以上にのめり込めることがあるだろうか?と疑問になっています。
たとえ皆が羨むような素敵な女性が現れたとしても、この恋に勝る気がしません。
君が1番
好きだよ 好きだよ 世界中の誰よりも そう
君しか 君しか勝たん
出典: 君しか勝たん/作詞:秋元康 作曲:デレク・ターナー
タイトルでもある【君しか勝たん】は“君に勝る人はいない”ということです。
「君」を知ってしまった「僕」は、これ以上の恋は出来ないだろうと感じています。
「君」の何がこんなにも「僕」を夢中にさせたのかはここでは分かりません。
しかし「世界で一番好き」というほど「君」のことが好きでたまらないのでしょう。
これまでの恋では感じたことのなかった何かが「君」にはあったことが読み取れます。
勘違いをしていた
釣った魚に餌をやらない
(Your love)
付き合うと当たり前になってしまう
(Selfish)
愛されるとはわがままの極限
出典: 君しか勝たん/作詞:秋元康 作曲:デレク・ターナー
付き合ってしまうと“この子は自分の事が好き”という自信が絶対になっていくのでしょう。
自分の中で確信してしまうので、小さな異変にも気付かないのかもしれません。
相手に困らない人ほど、釣った魚に餌をやらないという言葉通りになるような気がします。
“居て当たり前”になってしまい、隣に居られることへの感謝が足りなくなってしまう様子が窺えます。
取り返しのつかないこと
どこまで許されるか 試してみたんだ
よそ見してみたりし……
出典: 君しか勝たん/作詞:秋元康 作曲:デレク・ターナー
「僕」が自分の友達だったら「何をやってんだ!」とガツンと言いたくなります。
「これ以上の子に出会えない」と言っておきながらよそ見をするなんて言語両断です。
とはいえ気持ちが分からなくもありません。
“試してみたい”という感情は誰もが持つものではないでしょうか。
好きな人が自分の事をどれだけ想ってくれているのかは常に気になるものでしょう。
気持ちを確認したくて思ってもいないのに「別れたい」と言ってしまう子をよく見かけます。
それと同じような、恋の駆け引きをしたかったような様子が読み取れます。
しかし「僕」の場合は“よそ見”なのでまた話が変わってきます。
違う相手が入ってきてしまうと2人だけの問題ではなくなってしまうからです。
もしかしたら許容範囲を超えてしまっていたのかもしれません。
あの日に戻りたい
だって一番 一番 大事な君だから
ちゃんともう一度友達に戻れるって そう思ってた
あんなに あんなに 心が熱くなった日々よ
君しか 君しか勝たん
出典: 君しか勝たん/作詞:秋元康 作曲:デレク・ターナー
「僕」と「君」は元々友達だったということが読み取れます。
友達だったからこそある程度関係がすでに出来上がっていたのでしょう。
何となく「君」のことを全て分かっているつもりでいたのです。
そのため、もしかしたら「何をしても笑って許してもらえる」と甘く考えていたのでしょう。
むしろ何も考えていなかったのかしれません。
簡単に崩れるような関係ではないだろうとたかをくくっていた様子が窺えます。