あまりにも美しいその歌声の秘密
驚きの音域の広さ
「イントロは歌えたんだけど、サビで声が出ない!」
小田和正の曲をカラオケで歌おうとして、こんな緊急事態に陥った方も多いのでは??
ハイトーンのサビが印象的な小田和正ですが、音域の広さも彼の楽曲の特徴。
だからこんなことが起きてしまうんですね。
走る、歌う、全く衰えないその高音の魅力
誰もマネできない小田ワールド
私たちにとっての喜びは、小田和正が今だ現役で活躍してくれているということ。
ベテランアーティストというものは、根強いファンと過去の遺産に支えられるのが常ですが、
彼の素晴らしいところは、常にレベルの高い、新しい歌を提供してくれていることですね。
誰も真似できない小田ワールドは健在なんです。
まずは泣ける歌詞を厳選
小田和正の歌い方は、基本的にビブラートがなく音程がはっきりとしているのが特徴。
クラッシックで言えば、アルトに近いテノールと言ったところでしょうか。
しかも音域が広いですから、これはもう圧倒的。
音域の広さと高音の確かさがメロディーラインを際立たせています。
これがさらにまた彼の声を引き立たせるというスパイラル。
彼の歌を歌うためには、サビでキーを合わせないと大変なことになってしまいますね。
さて、そんな彼の泣ける歌詞を集めて見ました。
1.言葉にできない
この曲は1982年オフコースの23枚目のシングルとして発表されました。
当初は3人編成でしたが、小田和正、鈴木康博のデュオになります。
ハーモニーを生かしたそのスタイルは一定の評価を受けますがヒット曲には恵まれませんでした。
避けられない解散の中で作られた名曲
終わるはずのない愛が途絶えた いのち尽きていくように
ちがう、きっとちがう、こころが叫んでる
出典: http://www.uta-net.com/song/13044/
「終わるはずのない愛」....
このワンフレーズで、涙が出てしまいます。
恋の初めはみんなそう思っていますよね。終わるはずなんかないと。
ツアー「Off Course Concert 1982 "over"」では、この曲で小田和正が声を詰まらせるシーンがありました。
実はこのツアーを最後に長年辛苦を共にした鈴木康博が方向性の違いから、脱退することが決まっていました。
この歌は失恋の歌ですが、重なるものがあったんだと思います。
最後のワンフレーズでまた涙
あなたにあえて、ほんとうによかった
うれしくて、うれしくて、言葉に出来ない
出典: http://www.uta-net.com/song/13044/
失恋ではありますが、ラストはすごいセリフで締めくくってくれます。
「あなたにあえてよかった」というフレーズは、確かにいろんなアーティストが使っています。
でもその後の「うれしくて」「うれしくて」のリフレインが小田和正の深さ。
そして、そのあとは...「言葉にできない」
もちろん涙なくしては言えないセリフ。涙しながら、それでも語ってくれます。
別れに最高なんてつけるのはおかしいでしょうが、やはり「最高の別れ」と言えるんじゃないでしょうか?