妄想ワールド広がる「片思い男子」の心情の描いた曲
ボーカルの清水依与吏さんがシングルでもファニーな曲を出していきたいという想いから作られた1曲。
決してポジティブな夏の曲の歌詞ではありませんが、明るくキャッチーなメロディーにのせて歌われていることで聴いた人を惹きつけます。
歌詞を純粋に解釈すれば、笑えてしまうような片思いエピソードのように思えますが人を好きになると妄想はつきものですよね。
「高嶺の花」「マドンナ」と呼ばれているような女性に恋心を抱いた経験がある方はのめり込んでしまうこと間違い無しです。
魔法を使ってでも振り向かせたい!「高嶺の花子さん」の歌詞の意味
君から見た僕はきっとただの友達の友達
たかが知人Bに向けられた笑顔があれならもう恐ろしい人だ
出典: 高嶺の花子さん/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
高嶺の花子さんの目に映る自分は名前も知らない「知人B」。
その知人Bに対して見せる笑顔すら恐ろしさをも感じさせるほど「惚れ惚れしてしまう笑顔」という意味のニュアンスでしょうか。
君を惚れさせる黒魔術は知らないし
海に誘う勇気も車もない
でも見たいとなりで目覚めておはようと笑う君を
出典: 高嶺の花子さん/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
恋愛ベタの主人公が目に浮かびます。
世の中の「非リア充」と呼ばれる男性なら共感を持てるはず。
自分には武器と呼べるものが何もないし、声をかけることすらできないのに、それでもなんとか高嶺の花子さんを振り向かせることはできないかという葛藤と戦っている自分がいるのでしょう。
朝起きて隣で「おはよう」なんて笑ってくれたらパラダイスですね。
会いたいんだ今すぐその角から飛び出してきてくれないか
夏の魔物に連れ去られ僕のもとへ
生まれた星の元が違くたって偶然と夏の魔法とやらの力で
僕のものになるわけないか
出典: 高嶺の花子さん/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
ここからサビに入り、さらにファンタジーな要素が多く盛り込まれています。
考えても考えても自分の実力ではどうにもならない、それならいっそ魔物が自分のところまで彼女を連れてきてくれたらいいのに…。
「生まれた星の元が違くたって」という少しオーバーな表現からはそれほど自分と彼女は住む世界が違う存在であるということを物語っています。
最後につぶやく感じで「なるわけないか」と歌われていますがこうだったらいいのにな、という理想から現実に引き戻されたような感覚になります。
妄想が膨らめば膨らむほど、ふと現実世界に戻ったときに「そんなわけないか」と自分で自分にツッコミをいれてしまうことありますよね。
君の恋人になる人はモデルみたいな人なんだろう
そいつはきっと君よりも年上で焼けた肌が良く似合う洋楽好きな人だ
出典: 高嶺の花子さん/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
2番のAメロは高嶺の花子さんの恋人になる人を妄想している主人公から始まります。
モデルのような人、彼女より年上の人、少し日焼けしていて洋楽好きな人きっとそんな人が彼女にはピッタリなんだろうというイメージを具体的に表しています。
キスをするときも君は背伸びしている
頭をなでられ君が笑います
駄目だ何ひとつ勝ってない いや待てよそいつ誰だ
出典: 高嶺の花子さん/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
妄想ワールドは膨らむばかりで、より具体的なイメージを沸かす主人公。
自分にはできないことをきっと彼女の恋人ならさらっとやってのける。
こういう妄想は悪い方向へと進んで自信がなくなってきてしまうのですよね。
結局何をとっても勝てないんだと悪循環に陥りますが、ふと我に返るところがクスッときてしまいますね。
そもそも彼氏なんていないのかもしれないのに。
会いたいんだ今すぐその角から飛び出してきてくれないか
夏の魔物に連れ去られ僕のもとへ
君が他の誰を気になっていたって偶然とアブラカタブラな力で僕のものに
出典: 高嶺の花子さん/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
ここで2番のサビに入ります。
AメロBメロで散々妄想を膨らませますが、彼女がどんな人を好きになっても最後には魔法の力でなんとか僕のものにならないだろうかという願望が溢れ出しています。
この胸の焦りに身を任せ君のとこへ走ったとして実は僕の方が
悪い意味で夏の魔法的なもので
舞い上がってましたって怖すぎるオチばかり浮かんできて
出典: 高嶺の花子さん/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏