「CRISIS/Acid Black Cherry」はこんな曲です。
アルバム「『2012』」に収録!
「Acid Black Cherry」(以下、ABCとします)のyasuが、2017年にツアーの公演中止から事実上の活動休止に入ってしまいました。
私は、まだこの事実が信じられません。
手書きのメッセージは休養している人間が書いたにしては余りに力強く、yasuは元気なのでないか?と、そう思わずにはいられません(希望的観測ですが)。
さて、『2012』は、「ABC」の3枚目のアルバム、CDのブックレットにはコンセプトとなるストーリーが添えられています。
音源だけで買える時代にこんなことを主張するのもナンですが、このアルバムを深く味わうにはこのブックレットは重要な気がします。
|||| Acid Black Cherry [ABC] Official Web Site ||||「Acid BLOOD Cherry」
”Acid Black Cherry 2017 tour Blood History“BLACK×BLOOD”公演中止のお知らせ
5ヶ月連続シングルリリース第4弾「CRISIS」
今回紹介します「CRISIS」は、かれこれ14枚目のシングルです。
アルバムには8曲目として収録されています。
ヘヴィなイントロから、疾走感のあるメロディーへと移行していく様から意表を突かれたような感覚に陥ります。
この辺りのアレンジも歌詞の世界観と微妙にリンクしているようで興味深いですね。
歌詞の意味とは?
切ない別れの歌?
枯れ葉散る あの日は寒くて
あなたは少しいつもと違って
「何もない…」って言った微笑みが
哀しくて イヤな予感がしたんだ
出典: CRISIS /作詞:林保徳 作曲:林保徳
冬は、恋が始まるのには良い季節ですよね。
それは時に恋が終わる季節でもあります。
「何もない…」って日常会話ではあまり出てこない気がしますが…。
それはイヤ〜な予感しますよね?
でも、ニッコリ笑って、少し哀しげだとしたらチョットは悩んでくれたのかな?なんて想像してしまいます。
少しでも綺麗になりたくて
髪を染め 化粧を覚えた
さりげない優しさに惹かれ
気がつけばあなたのそばにいた
出典: CRISIS /作詞:林保徳 作曲:林保徳
誰かを好きになれば綺麗になりたいと思うもの、yasuの心もすっかり乙女です。
「化粧を覚えた」ポイントでしょうか、初恋までいかなくとも初めて本気で好きになりました的な背景が窺えます。
やっぱり優しい人なんですね。
しかし、それが仇になることもあるのです。
出逢いは突然で 別れも突然で
他に好きな人ができたのね
それ以上言わないで 言葉が突き刺さる
もう痛すぎて 耳を塞いだ
出典: CRISIS /作詞:林保徳 作曲:林保徳
吊り橋効果じゃありませんが、突然やってくるからときめくものがあったのでしょう。
突然、それもあっけなく行ってしまうから、夢のような出来事だったと余韻が残ります。
言葉を途中で遮っていますが、他に好きな人が出来てしまったことは彼女にはバレバレです。
優しい人だとしたら、そのことははっきり言わなかったのかも知れませんが、その対応が返って苦しめてしまう場合もあるのですよね。
でもやっぱり、はっきり「別れよう」と言われるのは辛いでしょう。
「わかったよ」って軽く笑ってみせたけど
あぁもうダメ 涙がこぼれそう
背伸びして覚えた 化粧を落とさないで
最後くらいは キレイでいたい
出典: CRISIS /作詞:林保徳 作曲:林保徳
男性目線では、泣いたり怒ったりいろいろな修羅場を予想してこの日を迎えるわけです。
でもあっさり「わかったよ」って言われると拍子抜けしてしまいますよね。
もちろん強がりな訳ですが。
全然気にしてないよというポーズは優しさではなくて、むしろ最後のあがきとなりますが、それも綺麗な印象を残さなければ効果がありません。
別れて別の女のところに行った後、「やっぱりあいつの方がよかったな」と思わせたい訳ですから。
でも、涙がこぼれそうになります。
やっぱり辛いですね。