いきものがかり【生きる】歌詞の意味を解釈！僕はどこへ行くのか？君と離れ離れにならなきゃいけない訳は

彼にもたくさんの後悔とたくさんのやり残したことがあったのでしょう。

いつか言おうと思って先延ばしにしていたことや、いつかやってみたいと思っていたこと。

心の中に抱いていたたくさんの希望や期待が一瞬のうちに消え去ってしまいます。

もう2度と想いを伝えることも、興味のあることを経験することもできないのです。

自分と深い関係を築いてきた数多くの友達や家族など、大切でかけがえのない人たち。

突然死が訪れてしまうと、最後の別れを述べることすら叶わないのです。

感謝や謝罪、告白など伝えたかった想いは亡くなってもなお、後悔として残ってしまいます。

主人公もたくさんの想いが心に残ってしまいました。

伝えたいことは早く伝えないと、もう2度と伝えることができなくなるかもしれない。

今を生きているからこそ、伝えたいことは早めに伝えておくことが大事だと、ここからは感じ取ることができます。

主人公は亡くなってもなお、大切な人のことを想っています。

自分が居なくなってしまっても笑顔を無くさないで欲しい。

笑顔さえ失わなければ、楽しい気持ちが何度でも湧き起こります。

亡くなってしまって悲しんでくれるのも嬉しいけれど、笑っていてくれた方が嬉しいのです。

だから悲しみや寂しさに染まらないで、どうか今までのように笑顔でいて欲しい。

たとえ残された人が楽しんでいても、故人はそれを恨んだりしません。

この歌詞からは残された人が抱えてしまいやすい自重した心を解き放ってくれる歌詞になっています。

無理をしないで、今までの自分で過ごしてくれることこそが亡くなった人の願いでもあるのです。

主人公の本音が垣間みえます。

亡くなってしまっても悲しむ素振りを見せずに大切な人への想いを届けようとしていた主人公。

しかし主人公だって本当はとても悔しいし、凄く辛いのです。

「死にたくなかった」「もっとみんなと一緒に同じ時を過ごしたかった」。

この世からはもういなくなってしまうけれど、みんなの記憶の中だけでも生きていたいのです。

みんなの記憶の中に主人公がずっと残ることで、主人公はずっと誰かの中に生き続けることができます。

人はいずれ死んでしまうものです。

しかし誰かの記憶の中に、その人との思い出や存在が残ることができたなら。

姿形は無くなってしまっても、完全に消えたことにはならないのだとこの歌詞からは気づくことができるのです。

「生と死」という壮大で繊細なテーマ。

歌詞の意味を読み解いていくとこの楽曲で伝えたかった想いがたくさんみえてきました。

亡くなってしまった人の心に残るのは悔しさや寂しさも多いでしょう。

しかしそれ以上に大切な人への心配やかけがえのない人の幸福を願っているのです。

自分がこの世から去ってしまっても、みんなは変わらずに元気で暮らして欲しい。

主人公の優しい想いが歌詞の至るところから伝わってきました。

そして残された私たちが故人のためにしてあげられること。

それは故人のことをずっと忘れずに、生きていくことなのです。

自分の中にその人の記憶や思い出が残り、自分が生き続ける限り、故人も生き続けます。

だからこそより強く生きなければいけないのです。

この楽曲を読み解くと亡くなってしまった人の優しい想い。

そして私たちがより懸命にこれからを生きなければいけない理由を感じ取ることができました。

ここでは少しだけ別の楽曲の記事を紹介させていただきます。

今回紹介させていただくのは【ACE COLLECTION】の【70億にただ1つの奇跡】です。

この楽曲も【生きる】同様に「生と死」をテーマにして綴られた楽曲。

最愛の人が亡くなってしまった主人公の切ない心情と優しい想いを感じ取ることができます。

自分を桜に喩えながら表現した意味とは一体何だったのか。

気になる方は是非チェックしてみてください！