この気持ちは変わらない
今だってもちろん好きだけど
なぜだろう あの頃に戻れない
冷静じゃないから恋ができるんだ
客観的って自分らしくない
明日ももちろん好きだけど
近づかない遠い光のままで…
言葉にできない この気持ちをそっと
さよならFingers crossed
出典: ごめんねFingers crossed/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦/APAZZI
彼女のことを嫌いになったわけではないけれど、今の気持ちは同じものではないのでしょう。
恋人同士という関係性ではいられない何かがあるのかもしれません。
恋愛は頭で考えてするものではなく、”気持ち”でするもの。
ふとした瞬間に愛しいという気持ちを抱いたり、わけもなく胸が苦しくなる。
今はそんな恋愛をしていた頃の気持ちを抱かなくなってしまったのかもしれません。
それどころか、過去と現在の気持ちの変化を落ち着いて考えることもできている自分。
恋愛をしていた頃は、こんなにいろいろなことを考えられただろうか。
これから先も決して嫌いになることはない大切な彼女。
でも、きっとこの先もう恋愛をすることはないのでしょう。
変わってしまった気持ちに名前をつけるとしたらなんだろう。
恋愛とは違う表現できないような気持ちを抱いているようです。
感情はプライスレス
Ah なんて
人間の感情は身勝手なものだろう
愛がなくなったら生きていけない
誰もみんな思い込んでるのに
大丈夫
出典: ごめんねFingers crossed/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦/APAZZI
わたしたち人間が頭の中で思うことや感じることは決して相手に伝わることはありません。
頭の中では、自由に保存も上書きも削除もできてしまいます。
自分に都合のいいように解釈するのも同じことかもしれません。
尊い存在だと思っていたのに、気づけば空気と同じもの。
愛情をたっぷり注いでもらうほど、貴重なものだと気づけなくなってしまうのでしょう。
わたしたちは空気がなくなれば死んでしまいます。
空気と同じくらい大事で、まさになくてはならないものこそ愛情なのです。
1人になった僕に残るもの
別々の道へ
最終電車で見送るステーション
僕だけどうやって帰ればいい?
動き出した窓ガラス
指をクロスして
出典: ごめんねFingers crossed/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦/APAZZI
駅といえば、出会いと別れの場面の両方が見られる場所です。
今回は、別れのシーン。
別れというと「悲しい」「つらい」「苦しい」などネガティブな感情が多くなりがちです。
送る側も送られる側も、きっと同じ感情を抱くのではないでしょうか。
”僕”はお見送りをする側。
最後の電車が出発してしまったら、もう後を追うこともできないのです。
1人ぼっちの帰り道を思い出し、切ない気持ちでいっぱいになっているのでしょう。
それでも、手は前向きなサインを送るのです。
”僕”の心情を考えると無理矢理明るく振る舞おうとしている様子がわかります。
感情が優先されてしまう
いつのまに壊れていたのかな
無我夢中 追いかけるその欲望
考えるより先に行動してた
慣れてしまうとドキドキしない
メモリー壊れていたのかな
本能の一部が復元しない
後悔しそうな 胸の痛みそっと
このままFingers crossed
出典: ごめんねFingers crossed/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦/APAZZI
駅へ着いた頃、冷静に気持ちの変化にまで気づいてしまった”僕”。
心ではなく、頭で考えていた様子でしたが、ここにきて衝動に駆られてしまいます。
無意識に足が動いてしまったのです。
頭の中であれやこれや考えず、自分の思うままに感情に正直になった結果といえます。
どうして恋愛をしていた頃の気持ちがなくなったのか。
でも今、恋愛をしていた頃のように感情のままに動いている。
やっぱりまだ彼女のことが好きなのではないか。
自分の心を疑います。
しかし、残るのは過去を振り返って気づいた本当の気持ちと手で送るサインだけのようです。
では、ラストシーンを一気に見ていきましょう。
僕から君へ送るもの
今だってもちろん好きだけど
なぜだろう あの頃に戻れない
冷静じゃないから恋ができるんだ
客観的って自分らしくない
明日ももちろん好きだけど
近づかない遠い光のままで…
言葉にできない この気持ちをそっと
さよなら
君の幸せをずっと祈ってるよ
ごめんねFingers crossed
出典: ごめんねFingers crossed/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦/APAZZI