【解説】

冒頭で説明した、カリフォルニアで死んでしまったダニーについてでしょう。

悲劇を包み込んで、そして笑ってほしいということだと思います。

そして、お互いが魂を導き合う尊い存在であると言っているのです。

2番の歌詞

行く末を見守る

She's a lover, baby and a fighter
Should've seen her coming when it got a little brighter
With a name like Dani California
Day was gonna come when I was gonna mourn ya

出典: Dani California/作詞:Flea,Frusciante,Kiedis,Smith 作曲:Flea,Frusciante,Kiedis,Smith

和訳

“彼女は恋人、愛しい人、戦う人

少し光が差したときに彼女を見てあげるべきだった

ダニー・カリフォルニアという女性を

俺が嘆き悲しむ日がやってくる”

【解説】

誰もカリフォルニアに住んでいるダニーのことを、気にかけていなかったと歌っています。

ダニーは一見すると悪い人間のようですが、実際はさまざまな側面を持っているのです。

彼女のような生き方をする女性に、世間が嫌悪感を向けるのは仕方ないかもしれません。

しかし、歌詞の主人公は、誰か1人でも彼女の良い面に気づいてあげることが必要だと言っているのです。

ただ、主人公や周囲の人間はその時期を逃してしまいました。

そして、悲しい現実がやってきます。

もう、彼女を救うことはできません。

魂を救済することしかできないのです。

生き方を変えられない

A little loaded she was stealing another breath
I love my baby to death

出典: Dani California/作詞:Flea,Frusciante,Kiedis,Smith 作曲:Flea,Frusciante,Kiedis,Smith

和訳

“少しの弾を詰めて、彼女はまた人の命を奪う

俺は愛しい人間が死ぬまで愛する”

【解説】

彼女は結局、生き方を変えられません。

自分が生きるために、他人の命を奪います。

しかし、それでも主人公は彼女のことを愛すると言っているようです。

歌詞の主人公は、彼女の恋人なのでしょうか。

そうとも捉えられます。

しかし、1番の流れから考えると、俯瞰視点で彼女のパートナーの気持ちを考えているのかもしれません。

ダニーという女性がしてきたことは、良い行いではないです。

ただ彼女ではなく、環境や社会がよくなかったという見方もできます。

そう考えれば、ダニーは愛されるべき1人の人間なのでしょう。

ジョンのコーラスと3番の歌詞

切なく響くコーラス

Who knew the other side of you
Who knew what others died to prove
Too true to say goodbye to you
Too true, too say say say

出典: Dani California/作詞:Flea,Frusciante,Kiedis,Smith 作曲:Flea,Frusciante,Kiedis,Smith

和訳

“だれがあなたの違う1面を知っているだろう

だれがもう1つの死を証明するだろう

真実が別れを告げさせる

それがとても悲しいんだ”

【解説】

このパートだけギターのジョンが歌います。

ファルセットでダニーの悲しい運命を嘆いているのです。

ダニーの最後