Aimer「RE:I AM」とは?
Aimerの曲としては珍しいロックチューン
曲を作った澤野さんがボーカルを探していたところ、上がっていた候補の中で抜群に魅力的だったのがAimerだったそうです。
しかし、Aimerの曲はおとなしいバラード系の曲が多いためサンプルもそんな感じだったらしく、ロックチューンであるこの曲を実際歌ってもらったらどうなるか澤野さんもわかりませんでした。
しかし、以前喉を潰してから激しい曲は歌っていなかったというAimerですが、曲と声がマッチしたこともあり、採用されました。
気になる動画ランキングは?
「RE:I AM」は公式チャンネルにフルバージョンのMVがなく、告知用の短い動画しかないため、動画ランキングは検証できないのですが、それでも再生数1,052,655 回(2017年8月16日現在)となかなかの再生数です。
もし、ミュージックビデオやライブ映像があれば上位に入ったことでしょう。
それに、動画ランキングはわかりませんでしたが、オリコンチャートでは最高6位という快挙を達成していますので、かなりの注目度ですね。
Aimer「RE:I AM」の歌詞解釈
機動戦士ガンダムUCのEP6の主題歌となった「RE:I AM」はアニメの内容と歌詞を照らし合わせて考えると、戦場で仲間を失った悲しみを抱えながら、それでも前へ進んでいく姿が浮かぶような、切なく、力強い歌詞の曲です。
切実な願いが込められた英語の歌詞
Please hear me
I want to tell you
Please sing to me
I wanna hear your voice
出典: RE:I AM/作詞:澤野弘之 作曲:澤野弘之
「ねえ聞いて、あなたに言いたいことがあるの。ねえ歌ってよ、あなたの声が聞きたいの」
直訳するとこんな感じになりますね。
死んでしまった仲間に伝えたい言葉は届かずに宙を舞う、そんな寂しい情景が浮かぶ冒頭の歌詞です。
続きを見ていきましょう。
思い出すと「記憶」が涙で「滲む」
時の鼓動がまだ響く間
裸の言葉胸に閉じ込めた
記憶の色が滲み始める
破れた世界の隅で
出典: RE:I AM/作詞:澤野弘之 作曲:澤野弘之
「鼓動がまだ響く間」というのは、心臓の鼓動が響いていた頃と考えると、まだ死んでしまった仲間が生きていた時のことでしょうか。
「裸の言葉胸に閉じ込めた」という歌詞から、自分の正直な言葉をその相手に伝えられなかったことがわかります。
そして、過去の回想から仲間を失った現在に意識は戻り、「記憶の色が滲み始める」という歌詞から、思い出そうとすると涙が溢れる姿が描かれていますね。
冒頭の歌詞からも、言いたいことを伝えられないまま、伝えたかった相手は死んでしまったのでしょう。
「もう2度と聞こえない君の歌声」
最後の声さえも 風がさまようせいで消された
月に手を向けたまま 君は空の星に消えた
「側にいて」と抱きしめても もう2度と聞こえない君の歌声は
降り注いだ雨のサイレン 僕の代わりに今この空が泣き続ける
出典: RE:I AM/作詞:澤野弘之 作曲:澤野弘之