香瑩(シャンイン)は物語の中で心臓から槇村香の意思を感じ取ることが、幾度とありました。

「My heat beat」…つまり「私の鼓動」。

鼓動から伝わってくる槇村香の温かい感情を感じ取っているのではないでしょうか。

そしてここには、人の優しさを感じて温かくなる胸の内も表現しているのだと思います。

孤独だった香瑩(シャンイン)に一筋の光が差し込むようなイメージです。

忘れてしまった「何か」とは?

何かを忘れ まだ今も彷徨っている
誰かがいつか気付いてくれるその日まで I cry…

出典: Save me/作曲:Mariya Nishiuchi、Zen Nishizawa、Yousuke 作詞:Mariya Nishiuchi

ここでいう「何か」とは恐らく『愛』のこと。

幼い時に家族と引き離され、孤独な人生を歩んできた香瑩(シャンイン)。

心の一部が欠けたような感覚を抱きながら、無意識に『愛』を求めて探し続けてきたのだと思います。

一人で何度も泣きはらしてきたのでしょう。

西内まりや自身ライブ「本当の愛って何だろう?」と思ってこの楽曲を制作したと語っていました。

そんな「愛を求めている人」に向けた歌詞なのですね。

孤独から救い出して

ありふれた言葉も
寂しさに溢れて Save me Save me
闇に隠れた愛も
忘れさられたイタミも Save me Save me

出典: Save me/作曲:Mariya Nishiuchi、Zen Nishizawa、Yousuke 作詞:Mariya Nishiuchi

タイトルでもある「Save me」という言葉は「私を救い出して」という意味。

深い孤独の中から抜け出せない自分を、どうか救ってほしい。

そんなメッセージが、このサビに込められているのではないでしょうか?

「幸せになりたい」という衝動が心の底から湧き上がっているのが読み取れますね。

この歌の主人公にとって世界は寂しさに満ちているようです。

そこに愛の灯があれば、暗闇から抜け出すことができるのでしょう。

高鳴る鼓動に身を任せて進む

出会いを求めて歩き続ける

【Save me/西内まりや】「エンジェル・ハート」に寄り添う歌詞を解釈!人間愛を歌い上げる名曲の画像

心の音がやけに大きくて
独りきりで今からは Where do I go?

何かを求め 確かなもの探している
誰かのために涙流せるその日まで I cry…

出典: Save me/作曲:Mariya Nishiuchi、Zen Nishizawa、Yousuke 作詞:Mariya Nishiuchi

胸の奥から湧き上がる衝動に委ねて、歩みを始めたようです。

自分自身も一体どこに向かっているのか分からない。

それでも確かな『愛』を求めて…。

今は一人きりで泣き続けていますが、いつか「涙を流し合える存在」と出会いたいと願っているのでしょう。

それだけ信頼関係を築ける人との出会いを望んでいるということ。

孤独な今を乗り越えようと自ら行動を起こしているのですね。

求めているのは『愛』

ありふれた感情も
切なさに溢れて Save me Save me
言葉じゃないモノで
胸の中埋め合いたい Save me Save me

出典: Save me/作曲:Mariya Nishiuchi、Zen Nishizawa、Yousuke 作詞:Mariya Nishiuchi

先ほどは「言葉」だったのが「感情」に変わりました。

主人公が求めているのは『本当の愛』。

ありきたりな、うわべだけの言葉や感情ではないのです。

『愛』で欠けてしまった心を埋め合いたい。

深く刻まれた心の傷口を埋められる方法はそれしかないのでしょう。

人の温もりは驚くほど心を晴れやかに彩ってくれます。

『本当の愛』のありか

神様に与えられた命