ericaの「大好きな人と失恋した人へ」とは?
「大好きな人と失恋した人へ」は2017年5月24日に発売された、ericaの23枚目のデジタルシングル『告白10ヵ条』収録曲です。
恋愛の告白を歌詞にした、告うたのカリスマとして若い世代の女子を中心に人気のericaさん。
まずは歌詞が心に染みるリリック・ビデオを見てみましょう。
「大好きな人と失恋した人へ」のリリックビデオをチェック!
優しいピンクの背景にパステルカラーのハートが浮かぶ背景は淡い恋を連想させますね。
そこに浮かぶ歌詞は、より心に染みて、寄り添ってくれる気がします。
そして、上の動画のリンクからYouTubeに言っていただければわかると思いますが、コメントの多さ。
現在378件(2018年3月18日)ですが、コメントへの返信とそのまた返信がずっと続いているものもあり、そこまで含めれば数はもっと伸びそうですね。
しかもコメントの内容の多くは失恋してこの曲の歌詞に共感したというものや、恋愛相談など、ファン同士の心の交流が見られますね。
また、悪意のあるコメントなどもなく、恋愛相談や失恋してしまったというコメントに対する返信なども慰めなど親身なものばかり。
これも全てericaさんの歌が持つ力なのでしょう。
心からの歌が、聴く人の心も自然と優しくしているのですね。
erica「大好きな人と失恋した人へ」の歌詞を解釈!
リリック・ビデオからもわかったように、失恋した女子から"私のための歌詞だ(泣)"と共感の声が止まない「大好きな人と失恋した人へ」の歌詞。
ここからはその歌詞の意味を全て解釈していきます。
失恋してしまって立ち直れないという人も、最近恋から遠ざかっているけど、切なくなるような恋愛ソングが聴きたいという人も。
ぜひ、感情移入して読んでいただければと思います。
本気の恋をして自分の強さも、弱さも知った
あなたに恋をして愛を知った
そばにいて初めて私を知った
離れて気がついた心の弱さ
空を見て願ったあなたの未来
出典: 大好きな人と失恋した人へ/作詞:erica 作曲:erica
いつしか一緒にいるだけでは足りなくなって、恋という感情を抱いて。
そして、付き合い出して、相手のために何かしてあげたいという想いは、いつしか恋から愛へと変わっていって。
恋をするとそこから知らなかった感情をたくさん知っていくものですね。
それは、自分のことも同じです。
寂しくても、相手も頑張っているから頑張れると思う自分の強さ。
また、いつでも会いたいと思ってしまう自分の弱さ。
相手と一緒にいること、そして、離れることによって、自分の知らなかった強さや弱さと出会うことにもなるのが恋ですね。
この曲の「私」は大好きな「あなた」と離れ離れになってしまっていることだけがこの歌い出しの歌詞からはわかりますが...。
続きの歌詞も見ていきましょう。
私じゃ今のあなたには釣り合わない、わかっていたけど...
どこかで分かってた
私じゃダメなこと
背伸びして平気なフリして
それでも一緒になりたくて
出典: 大好きな人と失恋した人へ/作詞:erica 作曲:erica
「あなた」は「私」の先輩だということがわかるのがこの部分の歌詞です。
「あなた」が好きで一緒にいたかった「私」はいつも無理して背伸びしていた。
もしかしたら、「あなた」は大学生、「私」は高校生というように、学校も違ったのではないでしょうか。
大学生になれば、サークルの飲み会など、様々な交流の場が増えて他の女の子がいる場所に行くことが増える人も多いでしょう。
しかし、同じ大学でもなければ同じサークルになんて入れない、「私」はその場所には入れなくて。
自分のわからない世界に身を置いている「あなた」をいつも心配しているし、やっぱり不安な思いもあったはずです。
また、話題についていけないこともあったかもしれません。
それでも一生懸命「平気なフリ」をしていた「私」は本当に「あなた」のことが好きだったのですね。
だんだんと会うことも少なくなって...それでも待ち続けた
あなたに会いたくて待ち続けた
傷ついて初めて痛みを知った
伝えきれなかった言葉のもろさ
想いよ届いてと風に託した
出典: 大好きな人と失恋した人へ/作詞:erica 作曲:erica
「あなた」と「私」はそれからだんだんと会う回数が減って行きます。
「あなた」の忙しさや、お互いの生活リズムの違いもあったかもしれません。
ただ、何も変わらず「あなた」のことが大好きな「私」に対して、「あなた」の心が離れていっていることは「私」も感じていたのでしょう。
優しい嘘をつかれて会うのを断られたその日に彼が男友達と歩いているところを見てしまった、もしくは女の人といるところを見てしまった...。
そんなことさえあったかもしれませんね。
「あなた」に恋をして、愛や、幸せなどたくさんの素敵な感情を知ることができた「私」でした。
しかし、それだけ好きになってしまった相手であれば、心が離れて行った時、傷つく痛みもより大きなものになりますよね。
今まで傷ついた経験なんて、何でもないと思ってしまうくらいの辛さに恋愛の痛みというまた新たな感情を得た「私」。
伝えたいことがたくさんあるのに、伝えられない日々の中で、「想いよ届いて」と風に託すことしかできない姿が切ないですね。