例えば教室で、公園で、居酒屋で、深夜の激安の殿堂ドン・キホーテで。

笑い声が鳴り止まない程盛り上がっている時、ふと耳を澄ませてみることありませんか?

僕はあります。

今のこの楽しい瞬間を、後から振り返って思い出になったりするのかなとか。

そんなちょっとだけセンチメンタルなことを考えたりします。

でも、そう考えていると、またこういう瞬間があると思える。

明日の笑顔が少しだけ見えた気がするんですよね。

本当はセンチメンタル

酔っ払いってうるさいじゃないですか。

新宿、渋谷、池袋。

どこにいる酔っ払いも平等にうるさい。

やつらは電車だろうがコンビニだろうがずっとうるさい。

でも気持ちもちょっとだけわかるんです。

今この瞬間は酒に酔って開放的になっているけど、朝が来たらまた現実が始まる

いつもちょっと痛い現実の中で、明日の笑顔が見たいからそうなってしまうんですよね。

ちなみに僕は酔って電柱に話しかけてたことがあります。

ちくしょう、現実ってやつは辛いぜ。

いつかの中にも悲しみが

居かないあの日にもふとその手伸ばせば 触れられるような気がしたいつかの涙

出典: Sweet! Sweet! Music!/作詞:山下穂尊 作曲:山下穂尊

悲しみは今にだけあるものではありません。

当然過去にもあるし、きっと未来にもある。

「届かないあの日」の「届かない」は、きっと夢とか目標とか。

あるいは想いとか。

そんなタイミングで流した涙ですら、今が楽しければ触れられる気がするんです。

悲しい過去が悲しいままだとしても、触れられさえすればどうにかできる気がします。

一回じゃ始まんない最高の愛をちょーだい!

一回じゃ始まんない最高の愛をちょーだい!
そんなんであっちこっちそっちどっち向いたらラッキー?
後悔なんてしたくない なんつって持てぬ期待
そんなんじゃ変じゃレンジャー忍者 酔いどれも踊るの Sweet! Sweet! Music!

出典: Sweet! Sweet! Music!/作詞:山下穂尊 作曲:山下穂尊

一目ぼれとかもそりゃありますけど、基本愛って一回じゃ始まんない。

そんな最高の愛、欲しいですね。少なくとも僕は。

愛情の深さに回数とか頻度とか、そういうのは関係ないかもしれない。

でも積もり積もった愛ってやっぱり素敵です。

持てない期待

後悔なんてしたくないけど、期待も持てないと言い切るのは悲しい。

ちょっと聴いただけだとハッピー野郎なこの歌詞も、節々に悲しみを入れてくる。

しかもめちゃくちゃポップなメロディの中に唐突にぶち込んでくる

でもこれも同じなんです。盛り上がりの中で一瞬耳を澄ませることと。

継続した盛り上がりの中でふと我に返って現実を見る。

あの瞬間と同じで、ポップなメロディの中の唐突な悲しい歌詞非常にリアルなんですよね。

こんなに意味不明っぽいのにめちゃくちゃ考えられている。

ハッピーだったのはいつのあたし?

アンビリーバブルなるは精神です どん時のあたし見ればハッピーです??
人畜無害の神様 君とお嫁でサンバな皆Summer!
アイロニカルにシニカルに シリガルなあの子みてまたよがる
大好きなことがまだしたいやいや

出典: Sweet! Sweet! Music!/作詞:山下穂尊 作曲:山下穂尊

自分が幸せだったころっていつなんだろうって考えることありませんか?

僕はかなりの頻度であります。

基本根暗ですしね。

別になにかがあった訳ではない。

特に嫌なことや悲しいことがあった訳でもないタイミングなのに、そう思うことがある。

そういったときに、じゃあいつの自分を見たら幸せだったんだ?って考えます。

そうすると、この頃だなあみたいな時期が出てくる。

でも、環境が変わってるだけであんまり今と違いはないんですよね。

いつだって何かに憧れていて、ちょっとだけ痛い現実にいるだけなんだなあ。

そんな風に思います。

あれ、これ前半の歌詞ですね。

人畜無害の神様

神様に対して人畜無害って、なかなか思い切った発言ですよね。

僕は特定の宗教はありませんが、神様に対して人畜無害とは言えないです。

気持ちはわかりますけど

人畜無害という言葉には二つ意味があります。

一つ目は、生きものに対して害が無いこと。

二つ目は、皮肉を込めて、他者になんの影響も及ぼさない存在。

一つ目に関してはまあ良いとしても、二つ目の意味ならなかなかな発言です。

どうですか、二つ目の意味を踏まえての人畜無害の神様

神様は助けちゃくれない