国民的ヒットソングとなった一青窈の1曲
ウェディングソングとしても人気に

彼女の名を一躍有名にしたこの曲、もしかしたら今や知らない方が少ないのではないでしょうか。
2004年にリリースされた曲ですが、大事な人を心から大切に思う歌詞が多くの人の感動を呼んでいます。
最近ではウェディングソングとしても、定番の1曲ともなっているのではないかと思います。
2010年には新垣結衣を主演として、楽曲の内容を元にした映画も制作されましたね。
そんなハナミズキですが、これは元々漢字では「花水木」と書く植物の名前です。
そもそもはアメリカなどでよく咲いている花であるこの植物。
向こうでは日本でいう、桜のような扱いを受ける花なんだそう。
見頃は4月~5月頃となっており、白や淡いピンクの可愛い色の花を付ける植物ともなっているんですよ。
ちなみにそんなハナミズキの花言葉、皆さんはご存知でしょうか。
ハナミズキの花言葉「永続性」「私の想いを受けてください」「返礼」
20世紀初頭、日米の友好を願って、日本から桜がアメリカに贈られました。
その返礼としてアメリカから日本に贈られたのが花水木です。
この出来事から「返礼」という花言葉が出来たようですね。
また、西洋の花言葉の中には「durability(永続性、耐久性)」の他に「love undiminished by adversity(逆境にも耐える愛)」という意味の言葉もあるそうです。
そんな花言葉をふまえた上で、ここからは早速楽曲【ハナミズキ】の歌詞を見ていきましょう。
曲には一体、どのような思いがこめられているのでしょうか。
大切なひとへの想いに溢れた歌詞
『君』の幸福を願う『僕』
空を押し上げて
手を伸ばす君 五月のこと
どうか来てほしい
水際まで来てほしい
つぼみをあげよう
庭のハナミズキ
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B05861
『水際』という言葉があります。
単純に水面と陸地とが隣接している場所と捉えることもできますが、生と死の境とも捉えられます。
自分では越えることの出来ない境界としての『水際』です。
『どうか来てほしい』と願う様子から、「そちらへは行けない」という事情が読み取れますね。
5月に見た、空に手を伸ばす無邪気な『君』の仕草を思い出しながら、水際まで来てほしいと願った人が差し出すのは「ハナミズキのつぼみ」。
つぼみ、ということは花が咲くのはこれからです。
それは未来へつながることを示しているのではないでしょうか。
大切なひとである『君』に、「未来へつながる(未来を願う)、私の想いを受け取ってほしい」そんな内容だと考えられませんか?
大切なあなたが、いつまでも幸せであるように
薄紅色の可愛い君のね
果てない夢がちゃんと終わりますように
君と好きな人が百年続きますように
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B05861
「『ちゃんと』終わるように」という言葉は、「途中で終わってしまうことのないように」という願い。
『百年続きますように』は、不意に分かたれてしまうことのないようにという祈りです。
『君』のこれからの幸せが続いていくことを祈っている言葉は、花水木の花言葉の「永続性」にもつながりますね。
歌詞にも登場する薄紅色は、ハナミズキそのものの花の色でもあります。
それと同時に、大切に思う相手の姿を想起させる色でもあるのでしょう。
親愛や恋慕の情を寄せる相手や、守りたいという思いを抱く幼い子どもたち。
そんな相手の表情を、薄紅色の頬、というような表現で表すこともありますね。
そのような大事な相手の守りたい笑顔や幸せそうな表情も思い起こさせる。
そんな意味も込められた歌詞ともなっているのではないかと思います。
どんなに辛いことがあっても歩みを止めないで
例え僕を残していくことになったとしても
夏は暑過ぎて
僕から気持ちは重すぎて
一緒に渡るには
きっと船が沈んじゃう
どうぞゆきなさい
お先にゆきなさい
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B05861