ヒビが入らないように大事に大事に守ってきたのに、ガラス玉はとても繊細で、ある日突然割れてしまいます。

ガラス玉は、まるで透き通る純粋な若者の心を表しているように見えます。

嘘をついてしまった主人公の罪悪感とそれに対する後悔。

もう希望はないと思えてしまう絶望的な空気が表現されています。

非常にシンプルでわかりやすい構成になっています。

本人にしか分からない痛みと後悔

色のトーンは落ち着いた印象がありながらも、心の葛藤が生々しく描かれています。

涙を誘うような懸命な叫びが心に訴えかけるようですね。

黒い背景は、まるで静まった深夜の孤独感を表しているかのよう。

美しく踊る女性のシルエットは忘れられない相手のことでしょうか。

“あなたに僕の何がわかるの?”と問いかけているようにも見えます。

自分自身の痛みは自分にしか分からない。誰にこの気持ちが分かるだろう。

それぞれに言い分があり、理由があるのかもしれません。

他の人にはどうしても伝わらない、そのもどかしさもひしひしと伝わってきます。

明日が来なければ、そうすれば僕は・・・。

明日なんて来なければいいのに。

そんな心の素直な声が隠されているようにも思えます。

背後に迫る彼女は何を狙っているのでしょうか?

ラストはドキッとするような展開もあります。

サスペンスのような緊張感もあり、ぞくっとしてしまいます!

主人公がこの女性に捕らわれているということは分かりますが、果たして踊る謎の女性は一体だれなのか?

そのあたりも気になりますね。

心の傷を痛烈なまでに表現した楽曲と構成

ニシダコウキさんのなめらかなボーカルが続くかと思いきや、清風さんの辛口のシャウトが空気を切り裂きます。

心の痛みと傷がうずく様子を鮮明に描いていますね。

生きていたいというストレートな気持ちが刺さるように胸に響きます。

相手の女性に言われた言葉に戸惑い疑ってしまいそうな気持ちと、葛藤する様子が手に取るように伝わってきます。

ストレートな歌詞がダイレクトに心に刺さりますね。

「Moondrop」が意味するところとは?

Dropは英語で雫を意味します。「Moondrop」は直訳すると月の雫。

月の涙とも取れますね。月とは相手の女性のことでしょうか。

消えない過去に捕らわれ、みるみるうちに蝕まれていくような恐怖感。

必死なまでに激しい心痛を叫び通す感覚です。

まさに痛みそのものを形にするとこんな音になるのでしょう。

心の傷跡をリアルに描き出したメロディとサウンドとメッセージが共感を呼びそうです。

生と死、光と闇を行き交い迷いながらも歩み出す姿が目に浮かびます。

現代の誰もが感じる葛藤と痛み

誰にも罪を裁く権利はないのに、身勝手な行動が時に人を傷つけてしまう葛藤や言葉。

そんなものに対しても絶望している様子が伝わってきます。

現代に通ずる問題や障害を彷彿とさせますね。

隠れたメッセージが上手く組み込まれていますね。

ですが、表はシンプルでストレートなメッセージになっているため、聴き手にも伝わりやすいのでしょう。

音と言葉と映像がまっすぐにダイレクトに聞いているものに伝わります。

小さな希望がやがて大きな希望になるように

現実に立ち向かうためのエネルギー

悩みながらも生きていかなくてはいけない現実。

それに立ち向かうためにも苦しみもがきながら、それに勝つ勇気とエネルギーが必要です。

彼らは同じように暗闇に立ち向かう若者たちへの小さな希望を届け、共に先へ進もうと呼びかけている様です。

消えない過去の過ち、後悔、罪悪感。

それら一つ一つを空にかざし、消えるまで戦い続けるということが我々には必要です。

それらをいつか受け入れ手放し、希望につなげていけるのなら。

そんなささやかなエールも感じ取れます。

 

aintが導き出したい願い

【Moondrop/aint】福岡発、超新星ロックバンドの注目曲!金井政人のプロデュースでも話題に!の画像

自分自身の痛みは自分にしか分からないとはいえ、分かろうとする姿勢を表明すること。

そして他人からの気遣いや思いやりは人の心の痛みをやわらげる効果があります。

それだけで救われた気持ちになりますよね。

同じ痛みを共感することもできます。

そんな癒し・エールを送っている印象も受け取れます。

いつまでも闇は続かず、いつか朝が来るのなら。

せめて今だけは灯を点し待ち続けよう耐え続けようという気持ちにさせてくれるでしょう。

2018年8月22日には1st minialbum「灯」をリリースしています。

「Moondrop」と合わせてぜひチェックしてみて下さいね!

aintはこれからますます輝いていくでしょう。

いつか大きな希望の光になるまで。