コードチェンジとシンコペーション
E B C#m7 E
10年先も 20年先 も
A G#m7 F#m7 B
君と生きれたらいい な
E B
悲しみを連れ
C#m7 E F#
遠回りもしたんだけど
A
探してたものはこんな
D7(9) Eadd9
シンプルなものだったんだ
出典: Simple/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
Bメロの最後に引き続き、こちらのサビ部分でもややコードが詰まっており、コードチェンジは速めです。
使われているコードも多彩で、対応力が求められます。
また、ポイントとなるのは一行目の「B」にあたる部分のリズム。
本来では3拍目に相当するコードですが、この部分はリズムがシンコペーションの形になっています。
そのためアクセントを前にずらして、2.5拍目に合わせることで原曲と同じリズムを表現できるはずです。
シンコペーションの概念は曲全体を通して活用されており、作品の魅力を伝えるために重要な要素となります。
リズムの裏拍を意識して、それを演奏に盛り込んでいきましょう。
またゆったりとした曲調であるため、リズムが乱れてしまわないように注意することも大切です。
AM7 B EM7
ざあざあ降りの雨を
F#m7 B7 EM7
全身 で受けながら
D#m7-5 G#7 C#m7
凛々 と 茂る
F# A
あの草木の様に
AonB Eadd9
強く強く
出典: Simple/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
2コーラス目サビ後のブロック冒頭には、メジャーセブンスのコードが使用されています。
それまでのブロックに無い、大人びた雰囲気を演出するように心掛けてください。
「D#m7-5」は見慣れないコードですが、その部分のメロディを引き立てる重要な役割を持っています。
「D#m7-5」から「G#7」、「C#m7」から「F#」は、それぞれ結びつきの強い構成です。
スムーズな流れを意識してコードを繋げていけると望ましいでしょう。
また、このブロックの後半に登場する「AonB」は、サブドミナントとドミナントの響きを合わせたようなコードです。
メジャーセブンスと同様に、少し都会的なサウンドを持っています。
最後に
Mr.Childrenの「Simple」についてご紹介しました。
大切な人が近くにいることの喜びに気付いた、主人公の心の動きがテーマの作品です。
二人の将来を見据えた歌詞は、ウェディングソングとしてもぴったりですね。
また、下記は本作と同じアルバムに収録されている「終わりなき旅」についてご紹介している記事です。
Mr.Children「終わりなき旅」の元気をもらえる歌詞の意味を解釈 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
1992年のメジャーデビュー以来、現在も人気を保ち続けているMr.Children。1998年リリースのこの曲は、応援歌であると同時に、彼ら自身の決意を感じる一曲です。
活動休止期間を経てさらに深みを増した、彼らの作品をあわせてお楽しみください!
Mr.Childrenのおすすめ恋愛ソング
Mr.Childrenは、数々の名曲を生み出してきたアーティスト。
「Simple」のほかにもオススメしたい楽曲を紹介していきます。
切ない気持ちになるものから、甘くキュンとするものまで幅広いミスチルの楽曲たち。
気になる楽曲がありましたら、ぜひ関連の記事もご覧ください。
車の中でかくれてキスをしよう
1992年にリリースされた2ndアルバム『Kind of Love』に収録されていた「車の中でかくれてキスをしよう」。
しっとりしたバラードで、Mr.Childrenのボーカル桜井和寿さんの柔らかな歌声が胸に響きます。
深い場所へ少しずつ落ちていくような、深夜のイメージが感じられるでしょう。
主人公が「君の気持ち」を知りたいと歌っている内容で、その思いは切なく甘いものです。
温かく柔らかい曲調とは違い、切ない描写もあり胸がキュッとする場面も。
主人公の切ない願望が詰まった「車の中でかくれてキスをしよう」。
密室で2人の距離が近いため、心の距離も縮めたいと思ってしまう心情に共感できる楽曲です。
「車の中でかくれてキスをしよう/Mr.Children」の歌詞を徹底解釈!収録アルバムは? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
『innocent world』をきっかけに大きな飛躍を遂げたMr.Children。そんな彼らのナンバー『車の中でかくれてキスをしよう』は一つの文章になっているタイトルで、デビュー前から存在する楽曲です。今回は長い歴史を持つミスチルナンバー『車の中でかくれてキスをしよう』を紹介します。
抱きしめたい
「抱きしめたい」はMr.Childrenの2枚目のシングル楽曲です。
様々な場面で使用される「抱きしめたい」は、日常の中にある思いを込めたような「愛」が感じられます。
バラード調で奏でられるこの曲は曲調だけでなく歌声も優しく包み込むような印象です。
「抱きしめたい」という思いを曲全体から感じられる演出になっています。
自然と心が温かくなるような歌詞と歌声が、どんな世代の方からも愛されているのでしょう。
「愛する人」と聴きたい楽曲として発売から月日が経ってもたくさんの方の心を癒しています。
ぜひ歌詞の意味も考えながら聴いてみてください。