『デジタルモグラ』の歌詞の意味は？ゲスの極み乙女。の一度は聴いておきたいドラマ主題歌！

そして「僕」は思います。 いったい理想の存在って誰のことなんだろう？ それとも今垣間見ているこの世界が理想なんだろうか？

だとすればこれまで理想の存在について悩んでいた自分はなんて馬鹿だったんだろう？

彼はネットを通して自分たちを見ている人々に問います。

「僕」のつぶやきはさらに続きます。

懲戒処分になった先生は、生徒から見ても何かしでかしそうな危うさがあったのでしょう。

「僕」は英語を先生に習う前から、先生が懲戒処分になりそうな予感がしていたと言います。

そんな懲戒処分になった先生は、子供が理想を抱く教師像とは全く異なる存在。

そんな大人を軽蔑する一方で、結局自分もまた大人になるにつれて先生のように汚くなってしまうといっていますね。

習った英語「I completely agree with you.」の意味は、「私はあなたに完全に同意します」ということ。

これは、大人になるということは、汚い大人に同意して生きていくということを意味しているのでしょう。

そんな鬱屈した気持ちを抱えた「僕」は家に帰ったのでしょうか？

お酒を飲んでちゃぶ台をひっくり返した瞬間、デジタルモグラがあらわれ、彼は自分の姿を激写されネット上で配信されてしまいます。

現在のネット社会では、だれもがいつでも視線にさらされていると「僕」は考えます。

それにもかかわらずなぜ誰も気が付いていないんだろう？とも問いかけています。

最新の性能を搭載したネット社会に監視されていて、ごまかしても世界中に配信されてしまうのだと。

懲戒処分になった先生をはじめとする世の中の矛盾に対して、彼は問い続けます。

いったい誰を見れば理想の姿に出会えるのだろうか？今僕が見ているものが理想なのだろうか？

だとすれば、これまで悩んでいた僕は馬鹿に違いない。

そして彼は再び自分を監視しているネット社会の向こう側にいる人々に問いかけます、いったい誰を理想にすれば良いの？

いかがでしたか？今回は、ミステリー小説の中でも不朽の名作と言われる「すべてがFになる」のドラマ主題歌「デジタルモグラ」についてご紹介しました。

国立大学工学部を舞台に理系的な思考回路や謎解きが存分に楽しめるミステリー。

同じ理系出身の川谷絵音が描く「デジタルモグラ」の歌詞の世界観と見事にマッチしていることを実感していただけたと思います。

「デジタルモグラ」はその歌詞の世界観だけでなく、曲調もミステリアスで、変態的なサウンドに仕上がっています。歌詞内容に興味を持った方は、ぜひ一度曲を聴いてみてください。