「フリースタイルダンジョン」とは
テレビ朝日で2015年から、毎週深夜に放送されている即興ラップバトル番組です。
フリースタイルバトルを展開し、7人の強豪ラッパー、いわゆる「モンスター」に勝負を挑みます。
彼らを勝ち抜き、賞金の獲得を目指すのが番組の目的です。
7人の強豪ラッパー
般若 (MC)
漢 a.k.a. GAMI (MC)
サイプレス上野 (MC)
T-Pablow (MC)
R-指定 (MC)
CHICO CARLITO (MC)
DOTAMA (MC)
深夜帯ながら絶大な人気
深夜帯ながら絶大な人気を誇り、ついには番組を飛び出し7人組としてDungeon Monstersとして2017年6月7日に「MONSTER VISION」をリリースし、ミュージックステーションへの出演も果たしました。
フリースタイルではないラップでも彼らの才能は遺憾なく発揮されています。
モンスターたちの紹介と共にその歌詞を紐解いていきます。
「MONSTER VISION」の歌詞を紐解く
沖縄県那覇市出身のCHICO CARLITO(チコ・カリート)。
2012年にラップを始め、2015年にMCバトルの大会「ULTIMATE MC BATTLE GRAND CHAMPIONSHIP」で優勝の経験もあります。
独特のハイトーンボイスと後ろノリのグルーヴが魅力的です。
[CHICO CARLITO]
一点突破だ We can go hala
青から赤 引っくり返し
知ってんの?まだ四天王さらにα
ほら見てみな眉間のシワ寄せたまま
口だけ達者より
ステージの上は川中島
時代のドア開いてきた今
uh wa 気高きライオン達が
内に秘めている沈まぬ太陽
yo 中指の向こう そこで落ち合おう
俺は音の上を歩く旅人
CHICO CARLITO
出典: https://ilyricsbuzz.com/2017/06/dungeon-monsters-monster-vision.html
四天王以上に7人ものモンスターを倒すことでしかダンジョンを制覇することは出来ません。
憧れの存在を倒し、高い壁を越えていく。
それはいつでも戦いであり、胸に秘めているものを音楽を使って吐き出していく場なのです。
神奈川県川崎市出身のT-PABLOW。
双子の弟YZERRとともに2WINというユニットを組んでいます。
BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権での優勝を経験しています。
[T-PABLOW]
神様 頼りじゃ無理だから
super saiyan 悲しみがここまで連れてきた
怒りや 劣等感に芽生える闘争心
次のステップへの灯光器
スキルが上納金 火付け役の張本人
ステージじゃ粋がりまくってるのに
降りりゃbitch
言葉は自己管理 自分がケツ持ち
色濃く残る感情の残像
スキル磨く雑草の発想
死ぬほど浴びる逆境の脚光
暗闇で描くダンジョンのアート
出典: https://ilyricsbuzz.com/2017/06/dungeon-monsters-monster-vision.html
CHICO CARLITOとは違い秀逸な言葉選びと情景の浮かぶリリックが印象的です。
全ては自分の実力次第で、負けや悔しさがあってこそ、そこから這い上がっていく気持ちでステップは上がっていきます。
ステージじゃないところでは尻込みしてしまいそうですが、どこにいたって自分のことは自分次第。
その言葉や行動には責任を持っていつでもステージを意識して自分を磨いていかなければならないのです。
栃木県佐野市出身のDOTAMA。
27歳の時に脱サラし、上京。
フリースタイルダンジョンには元々チャレンジャーとして参加し、モンスターにまで駆け上がる。
CMなどにもその活躍の幅を拡げている。
[DOTAMA]
ハイ、どーも!最高潮
性格の悪さ大統領
ダンジョンを大暴走
I’m a master of 罵詈雑言
心がけろ丁寧な即興
てめえらはポンコツ
誹謗中傷 新興宗教
韻を踏もうと心臓喰うぞ
いただきま~す!
Disの極みメガネ
あくまでリスペクトで勝つまでけなせ
諸君と闘え光栄だ 血で血を洗う
一般人からバトルヘッズ
揚げ足取り遊ぼうぜ
出典: https://ilyricsbuzz.com/2017/06/dungeon-monsters-monster-vision.html
見た目とは裏腹にその圧倒的なディスで有名なDOTAMA。
ここでもその才能を遺憾なく発揮しています。
脱サラしてラッパーになったからこそ歌える歌詞というか、噛み付くことこそ最大のリスペクトであり、それを貫き通していく覚悟の見える歌詞になっています。