どうやって進めばいい?
正解なんて俺も知らないぜ good Boy
エンディングはまだ来ない
転ばずに大人になるやつなんていない

good boy

手を伸ばせば届くのさ 届くのさ
声を枯らせよ 叫ぶのさ もがくのさ

出典: boys/作詞:森良太 作曲:森良太

この歌詞が表しているように、痛い思いをしたり、苦しい思いをしないとわからないことってたくさんありますね。
逆に自分が強く望めば理想に手を触れることは出来るんです。
強く望むことなら、痛い経験も苦しい経験も耐えることができますよね。

07.One

Aメロでは歪みのエフェクトが深くかかったヴォーカルが耳を惹き、Bメロもブルージィなメロディが彩る泥臭いイメージの1曲。

かと思いきや、サビではモヤがパッと晴れるかのようにダンスビートに乗せて爽やかな歌声が響きます。

昔ながらのロックンロールと流行りのダンスロックが交互にやって来るようなそんな印象。

コントラストの効いた目まぐるしい展開が楽しいですね!

「One」は負け犬の鳴き声?

wow wow 無我夢中で束の間の一瞬つかまえたい
れでぃごー 置いてかないぜ
夢を見る代償 痛くはない
諦めを覚えた looser
悲しみも越えてゆくんだ
負け犬の遠吠えが聞こえるぜ

出典: One/作:詞森良太 作曲:森良太

この曲の歌詞には、6曲目の「boys」と近しいものがありますね。

自分の夢のためなら、悲しみだって乗り越えてやるという主人公。

それに対して諦める人のことを「負け犬」と挑発してみせます。

「そんなことで諦めててどうするんだ!」という激励のような感じでしょうか。

「One」というタイトルはひょっとしたらそんな負け犬の鳴き声を表しているのかもしれませんね!

08.She’s lost a gun

優しく語り掛けるようなメロ部分から、胸を締め付けるような切なさを湛えるサビへ。

イントロやアウトロ、間奏などで聴かせる音数を敢えて抑えたギターフレーズがまた秀逸。

余韻を残すように虚しく響く様子が楽曲の切なさに華を添えます。

シンプルに泣ける1曲ですね。

笑って見送る思いやり

心でわかるのさ 余命幾許もない
俺のでよければ くれてやるぜ

最後に笑えるように
僕らは歌っているのさ
君の世界まで届く言葉で
どんなに雨が降って
黒い雲立ち込めても
太陽はいつだってそこにいるだろ?

出典: She's lost a gun/作詞:森良太 作曲:森良太

死期が近いその人のために歌うという主人公。

「僕ら」と言っているので、これはバンドのことを表しているのではないでしょうか。

雨が降っていても、雲に隠れていても決して太陽が無くなることはありません。

その人が最後まで笑っていられるように、自分たちは空に輝く太陽のごとく明るく歌っていようという彼ら。

一緒になって悲しむこともその人を想うことですが、笑って見送ることもまた思いやりなのですね。

09.ねこの居る風景(Album version)

こちらもミニアルバム「SUNNY SIDE UP」に収録されていた1曲ですね。

また、3曲目のポラリスと同じアニメ「ねこねこ日本史」のタイアップにも選ばれています。

こちらはエンディングテーマ。タイトルからしてまさにと言った感じですね。

悲しいとも明るいとも取れる、絶妙な表情のイントロから始まるこの曲。

どちらとも取れないふわふわした雰囲気はサビまで続いていき、達観したかのようなおおらかなメロディがサビでは響きます。

悲しいことがあれば楽しいこともある。そして「そんなもんだよ」と達観する。

「ねこの居る風景」とはそんな何気ない生活を表現した1曲なのかもしれませんね。

夕陽が照らした君を見ていた ありふれた日々のこと
時代が変わっても消えやしないよ 僕らここにいること
この世界が覚えてる

出典: ねこの居る風景/作詞:森良太 作曲:森良太

10.Winter Train

こちらはTBS系「王様のブランチ」の2018年2月度エンディングテーマに選ばれた1曲。

このタイアップはアニメなどとはまた違った層にも、Brian the Sunの音楽が届くきっかけとなったのではないでしょうか。

軽快に刻まれるリズムは列車が走り抜けていくように、柔らかさと煌びやかさが入り混じったギターはまさに雪がチラついているかのよう。

「Winter Train」というタイトルを体現したようなイントロがいきなりから彼らの表現力を物語ります。

サビのメロディは何かを名残惜しむようなそんな印象。

車窓に流れていく景色を眺めながら思い詰めた表情を浮かべる主人公の姿が思い浮かんで来ました。