この一時を綺麗な思い出にしたい

愛してるって言えないのは僕もそうだった
二人を乗せて走る運命が次の駅に着く前に
いつかはきっと僕ら思い出になるから
せめてもう少しだけ
このままで瞬きも永遠に
変えるような純白を見せてよ

出典: Winter Train/作詞:森良太 作曲:森良太

お互い想いあっているのに、それをお互いに言い出せない。

そして、次の駅に着けばもう二度と二人が会うことはないというそんなシチュエーション。

想いを伝えられないのならせめてこの一時を綺麗な思い出にしたいと、雪が降り続くことを願う主人公の姿が描かれます。

もどかしいような気もしますが、そのまま終わりを迎えたほうが良い思い出になる恋だってきっとあるのでしょうね。

11.the Sun

終始穏やかなイメージで演奏、歌われるこの曲。特徴はメンバー全員の歌唱パートがあるということ。

ヴォーカルの森以外もみんな歌が上手なんですよね!

いや、特別上手というわけではないんですが、それぞれがきちんと曲の表情に寄り添った歌い方をしています。

やはりそこはミュージシャン。ヴォーカルの経験はなくても、表現するということに置いては長けているようですね。

楽曲「俺たちここまで来れたんだよな…」という感慨深い気持ちを表したような印象。

まさに今の彼らの気持ちを素直に表現しているのではないでしょうか。

楽器隊のユニゾンフレーズも一体感抜群。

タイトルの「the Sun」というのは彼ら自身を表しているのでしょうね。

バンドの軌跡を振り返る1曲

僕らまだ思い出せるあの頃
下手くそな演奏に乗せたのは
大げさなメッセージなんかじゃない
始まりの予感と喜びだけ
随分遠くまで来たんだなぁ

出典: the Sun/作詞:森良太 作曲:森良太

2007年の結成から数えると2018年で彼らの軌跡は11年。

途中大幅なメンバー変更があったりと、その道のりも一筋縄ではいかないものでした。

彼らが歌っているように、このバンドが目指したものはそんなに大それたものではなかったのかもしれません。

それでも今、メジャーという舞台で音楽で暮らしていけている自分たちがいる。

自分たちの「好き」に夢中になるワクワクが、彼らをここに運んできたのですね。

このアルバムの最後を飾るのにこれ以上ないナンバーではないでしょうか。

新たな一面を見せたアルバム

今回はBrian the Sunの2ndアルバム「the Sun」の収録曲全11曲を余すところなくレビューさせていただきました!

前作「パトスとエートス」では息をのむようなトゲトゲしさや、勢いのある楽曲を多く見せてくれた彼ら。

対して今作は全体的に柔らかな雰囲気の楽曲が多い印象でしたね。

これは進化したというよりは、また新たな一面を見せたといったところ。

どちらが良いではなく気分に合わせてこの2作を選べるような、まさに対となる作品となっているのではないでしょうか。

この流れは今後さらに広がっていく彼らのふり幅を期待させますね。

こんなアーティストもオススメ!

最後にBrian the Sunが好きだという方にオススメの記事をいくつかご紹介。

SUPER BEAVERの歌心溢れる楽曲は、今回紹介した「the Sun」の楽曲群に通じるところがあります。

どの曲にも熱いメッセージが込められているので、是非記事を覗いてみてくださいね。

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