はじめに
今回は「サザンオールスターズ」(以下、サザンとします)の「イヤな事だらけの世の中で」をご紹介します。
アルバム「葡萄」に収録
15枚目、節目のアルバム!
「イヤなことだらけの世の中で」はアルバム「葡萄」に収録されています。
キャリアの長いことや、ベストアルバム、「桑田」のソロ作のせいか「もっとたくさんリリースしてそう」というイメージがありますね。
そしてこの作品は2005年の前作「キラーストリート」から9年以上ものブランクを経て発売されています。
その間に発売されたシングル曲としては「ピースとハイライト」、「東京VICTORY」が収録されています。
itunes先行配信楽曲
シングル化はされていませんが…。
このアルバムに先行する形で「イヤなことだらけの世の中で」と「アロエ」がitunes限定で先行配信されました。
PVが存在する「アロエ」に対して、「イヤなことだらけの世の中で」には映像作品が存在しないのは残念です。
しかし、このアルバムを象徴する楽曲の一つといっても良さそうです。
ドラマ「流星ワゴン」主題歌!
「流星ワゴン」について
「重松清」の長編小説です。
あらすじとしては、主人公の永田一雄は離婚の危機、子供の引きこもり、仕事をなくす等人生の危機に見舞われていました。
人生を諦めようかと、もう死んでしまおうかと悩んでいます。
病気で入院する父を見舞った帰りに駅で酒を飲んでいると不思議なワゴンに出会います。
そのワゴンで死んだはずの人間や、現在の自身と同じ38歳の父親と遭遇することにより物語が進んでいきます。
というような内容です。
「小説現代」に連載の後、単行本として2002年に発刊されています。
ドラマ化は2015年です。
ドラマではカットされた性的な描写があったり、登場人物の年齢などが違ったりするのでドラマをご覧になった方でも楽しめると思います。
逆に、小説だけ読んだ方もドラマにはオリジナルのストーリーが追加されているのでドラマを楽しむこともできるでしょう。
テレビドラマについて
テレビドラマにも触れておきます。
制作はTBS、放送は日曜日の21時からでした。
全10回の放送で、DVDボックスが発売されています。
主演の「西島秀俊」に合わせる為に主人公は43歳という設定になったそうです。
原作の小説にも「サザン」が登場しており、ドラマ化に際して「イヤな事だらけの世の中で」が採用されたのは自然な流れなのかもしれませんね。
歌詞解説
古語が素敵!
月はおぼろ 花麗し
春は霞か 桜は紅枝垂(べにしだれ)
簾越し 鴨川(かわ)は流れ
祇園囃子に浮かれて蝉時雨
出典: イヤな事だらけの世の中で/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐