歌詞の中には何回も「放る者(ほうるもん)」という言葉が出てきます。 

ホルモンに使う内臓は、もともと料理には使わずに放るもの(捨てるもの)とされていました。

ここから関西弁の「放るもん」がホルモンになったという説があるそうです。 

なかなかデビューできずに、もしかしたら日の目を見ずに終わっていたかもしれない。

自分たちをリーズナブルな料理ホルモンに例えて、下から這い上がってやるぜという男の意地と心意気を表す歌詞がこの曲のいいところです。

俺たちだって捨てたもんじゃないぜ!というアピール

美味くねぇ!味がねぇ!だなんて固定概念で
俺ら放るものほんとマジでもったいねぇ!!

出典: ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~/作詞:チカラ from Civilian Skunk 作曲:ジュンタ from Civilian Skunk

美味しくないとか味がないというのは、ホルモン料理に対する固定概念でいわば偏見ですね。

焼く前の見た目があまり美味しそうには見えないけど、食べてみたらジューシーで旨味がある。

ジャニーズWESTの見た目は美味しそうでないどころか、いずれも劣らぬ男前揃いです。

それなのに自分たちをあえて庶民派の料理で、昔は捨てられていたというホルモンにたとえています。

食べもしないで本当は凄い俺たちを捨ててしまうのはもったいないでしょ!というアピールですね。

関西人がどんなときも忘れないもの、それはユーモア!

強引にバンカラとホルモンとオタ芸を結びつけるユーモア

【ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~/ジャニーズWEST】衣装に好きな○○を記載?!歌詞紹介♪の画像

揃いも揃って男前の7人が見たこともない変な格好をして歌って踊る。

しかもオタクの人たちが踊るような振り付けも入れて。おまけになんだかよく分からないホルモンの歌です。

だけどそこは関西出身のジャニーズWEST。常に笑顔を忘れない全力のパフォーマンスで、ファンを自分たちの世界に引き込みます。

バンカラな衣装で登場して「これ私服です」とサラリと言ってのけるユーモア。

楽しいときも苦しいときも、ちょっと口を開いただけで周りを和ませるのが関西人の真骨頂ですね。

歌詞の中にも焼肉ではなくてホルモンに見立てた自分たちを、グイグイ押してくるところが出てきてニンマリさせてくれます。

カルビじゃねぇ!タンでもねぇ!ホルモン好きなら声出せ!Yeah!
ハラミじゃねぇ!ミノでもねぇ!ホルモン欲しけりゃ声だせ!Year!
迸る汁!道あけな!油も売るけど買いまっか?放るもんから目指すは天下
頂いただくタイミングは Just now!!

出典: ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~/作詞:チカラ from Civilian Skunk 作曲:ジュンタ from Civilian Skunk

「タンでもねぇ」とか「ハラミじゃねぇ」って言っちゃってるし「買いまっか」なんていうコテコテの関西弁も登場します。

これはなかなか大阪でも耳にすることはない由緒ある言葉です。

歌詞の中に小さなツッコミどころはあっても、そんなことは気にならないくらいの勢い。

そう感じさせるのがこの曲とジャニーズWESTに宿るパワーだと思います。

根性見せるぜ 東西南北 目指すはどこでも人気者
弱火になってどうすんだ!!強火で攻めろよファイヤー☆ファイヤー☆
あっさり放るのなんでやねん!!こってりがっつり味わいな
噛めば噛むほど 旨味溢れる良い男

出典: ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~/作詞:チカラ from Civilian Skunk 作曲:ジュンタ from Civilian Skunk

それにこの曲には自分たちを励まし、勇気付けるようなところも出てきます。

辛いときにひとりじゃなくて6人も仲間がいるのは心強いでしょうね。

弱気・強気じゃなくて弱火に強火。まさに網の上で焼かれるホルモンのイメージで、上手く表現しています。

「噛めば噛むほど旨み溢れる」って、これもそのまんまホルモン。

美味しいけどよく噛まないと飲み込みにくい、ホルモンに徹底的にこだわった歌詞が気持ちいいくらいです。

どんな夢だって楽じゃない 焦れば危ない橋ばかり
どんな涙も無駄じゃない 塩気が笑顔の隠し味

出典: ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~/作詞:チカラ from Civilian Skunk 作曲:ジュンタ from Civilian Skunk

少々のことではめげない関西人も時には落ち込むこともあるでしょう。

芸能界に限らず夢を実現するのは大変ですから、勇気付けられる人がいるかもしれません。

「塩気が笑顔の隠し味」には男のやせ我慢も見えてますね。

狼煙(のろし)はジャニーズWESTの決意表明?

意地と心意気を感じる前向きで力強い歌詞

【ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~/ジャニーズWEST】衣装に好きな○○を記載?!歌詞紹介♪の画像

ポイポイポポイあしらわれ(ヘイ!ヘイ!)
酸いも甘いも味わって(フゥ!フゥ!)
悶々としてるんだ俺達ゃ 煮ても焼かれてもイケる男(ワッショイ!)
放るもんには福がある ハジケるDAYS 駆け抜けろ
ポイポイ放る者達に 狼煙(のろし)あげろ ホルモン男児
ホルモン 関西に伝わりしダイアモンド

出典: ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~/作詞:チカラ from Civilian Skunk 作曲:ジュンタ from Civilian Skunk

繰り返し出てくる「ポイポイポポイ」というノリとリズムの良い言葉。

”放るもん”だとされていたホルモンの悲哀を軽く笑い飛ばしてますね。

焼かれるホルモンから立ち昇る煙を戦いにも使われる狼煙に例えたところは、もうお洒落にさえ感じてしまいます。

狼煙は「やってやるぜ!」という一種の決意表明みたいなものではないでしょうか。

最後の締めは「ホルモン男児」から「関西に伝わりしダイアモンド」と畳み掛けて、誇り高くとどめを刺して終わります。

衣装と歌詞で男らしさを表現。オタ芸はファンサービス♪