THE耽美派バンド

4番手に登場したのは、わかりやすすぎるくらいにわかりやすいコンセプトのTHE耽美派バンド、Scarlet Valse。


メンバー全員白を基調とした衣装で、ドレスや王子風の、メンバーそれぞれに個性が出たファッションで、視覚的にも楽しい。


少々動きに固さも見られたものの、ファンを煽りまくるボーカルKakeruにファンの盛り上がりは益す。


彼の声は、V系に限らずアニソンなども歌えそうな、印象的な声だ。


終始華やかなライブとファンの一体感がScarlet Valseの美しい世界を感じさせた。


メドレーでは逆ダイに盛り上がり、また、ヘドバン時にはファンのきれいにそろってなびく髪が目に焼き付く。


多少の機材トラブルにも、変わらず笑顔のメンバーに、ファンも不安を覚えることなく最後まで全力で楽しめたことだろう。


そして、去り際に白薔薇が観客に投げ入れられ、最後までも美しいバンドであった。

Vo. Kakeru Gt. You. Gt. Jun Ba. Takuya Dr. Hiroki

01. Viriginal Blood

02. メドレー(Voyage in Chronos~The Name of Valse~揚羽蝶乃夢)

03. Secret Eden

THE SOUND BEE HD

イベント中盤を過ぎて、会場には更に観客が押し寄せていた。


そんな中登場したのは、他にない空気を感じさせるバンドのTHE SOUND BEE HDだ。


ボーカルは頭に冠のような輪をつけ、何重にも重なったような衣装を着た姿はある種宗教的なイメージさえも彷彿とさせる。


ベースは少々90年代のV系を思わせるようで格好いい。


曲調はどこか洋楽のような、ありふれたV系の曲調とは違う点がとても良かった。


英語の歌詞も聴きやすく、もし海外でV系バンドを結成するとすればこういった雰囲気になるのではないか、と感じさせる世界観がそこにはあった。


独特ながらも、観客は盛り上がり、ヘドバンもあちこちで見られた。『Darkness World』のように聴かせる曲もあり、落ち着いた雰囲気がよりダークな印象を醸し出していた。

Vo. DaISUKE Gt. 裕-Yuu- Ba. YOU Dr. HIRO

01. answer

02. ReBoRN

03. Darkness World

04. live

nue

圧倒される雰囲気

続いての登場はnue(正しくはuの上に点がつく表記)。


明転した瞬間は一瞬V系のイベントであることを忘れさせる雰囲気に驚かされた。


しかし、見た目こそいかにもなV系ではないが、楽器隊は安定感のある演奏に、ボーカルの自由なステージングのギャップがこのバンドを面白くしている。


3曲目の『スーサイドハニー』ではファンの盛り上がりに、ボーカルもお立ち台に三転倒立で応えようとする。

しかし、あえなく断念。


後に突然ステージ上で側転をし、こちらは成功。


ライブ後にMCスペースでこの三転倒立不完全燃焼について語った際は、そのマイペースなキャラが浮き彫りになり、会場は沸いた。


4曲目は一転して聴かせる系の曲調になり、照明は暗くなった。


メンバーそれぞれのマイクスタンドにつけられたオレンジ色の灯りが、ブルーのライトの下でゆらゆら光り、雰囲気の良いバーにいるような心地よさが広がり、しんみりと幕を閉じた。

Vo. 田嶋武敏 Gt. 稲 Ba. 毅 Dr. 梅田一哉

01. mother

02. 甘い蜜

03. スーサイドハニー

04. 深海

Tokami

続いての登場は、初めから終わりまで激しく勢いのある曲で完走したTokami。


ぶっ通しの煽り曲のステージングに、ファンも全力で応える。衣装は黒で統一され、カラフルな華やかさとは違うハードな印象だ。

全体的に動きがあり、どんどんファンを煽って楽しませる。


ラストの『vendetta』では、前方のファンはステージに背を向け、中央のファンは左右に広がり、ファンが大きな円陣をつくってヘドバンの嵐。


ボーカルはステージを降り客席に乱入。観客一人一人にアプローチしては一緒に盛り上がろうと煽っていくスタイルで、ファンも自然と体を揺らし楽しそうに混ざる。


ヒートアップして、なんとロビーにまで煽りにいくというハプニングもあった。ステージへ戻る途中、円陣の真ん中で男性ファンの1に煽られ、二人で激しくヘドバンを見せたそのパフォーマンスに会場はまた熱気に包まれ、幕は閉じた。


Vo. Agato Gt. K Gt. Kazuha Ba. Reno Dr. 1000(Sen)

01. Dictator

02. venom

03. Luminesence

04. vendetta