新春スペシャルドラマの脚本を読んで作られた作品

まふまふさんによる「ユウレイ」は、2021年1月10日に配信リリースされた楽曲です。

日本テレビ系新春スペシャルドラマアプリで恋する20の条件」の主題歌として脚本をもとに制作されました。

広音域を使った伸びやかな歌声が、切なくも力強く感じられるナンバーです。

自身をユウレイに例えるなど自虐的な自分だけれど、一途に相手を思う気持ちが歌われています。

痛みを抱える人へ寄り添った思いが感じられ、心が励まされて元気が湧いてくるような作品です。

楽曲のアイデアとなったドラマのストーリー

ドラマアプリで恋する20の条件」は、「ユウレイ」の配信リリース日2021年1月10日に放映されました。

ドラマの主人公は、本田翼さんが演じるアラサー女子。

恋も仕事もうまくいかず、自分は選ばれない人生を送っていると思っています。

自虐的に自分を捉えてしまう彼女でしたが、とあるきっかけでマッチングアプリを始めることに。

そこから新しい恋が始まって物語が展開していくというストーリーです。

テレビ放映は終わってしまいましたが、動画配信サービスHuluで配信がされています。

まふまふさんが脚本を読んで「ユウレイ」の楽曲を作ったドラマだということです。

楽曲に込められた想いをより感じたいと思われる方はぜひご覧になってみてください。

カフェ店員役で一瞬ではありますが、まふまふさんもご登場されています。

MVについて

楽曲の世界観を表しているMVは、イラストレーターの谷口修さんによるものです。

逆さまになった教室で、1人定位置に座って足でリズムと取る女の子が描かれています。

楽曲が寄り添う相手を想像させてくれるのも助けてくれる内容だといえるのではないでしょうか。

遠慮がちで自虐的な自分だけど、わかってほしい

早速、こちらの楽曲の歌詞の意味を読み解いていきましょう。

これからのことは 他愛ない
後書きだったとしても
それでいい それでいいからさ
お話がしたいな

出典: ユウレイ/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

後書きというのは、1つのストーリーや手紙などを完結した後などに、添える文章のこと。

この歌詞の主人公は自分自身を相手の物語の中心に置いていないようです。

相手にとってメインとなる出来事が終わった後でいいから、話をしたいと関わりを望んでいます。

相手の距離感や、自分のことを相手にとって自分自身を脇役に設定している複雑な心境がうかがえますね。

誰の記憶にも残らない
出来の悪い映画が
今さら 今さらだけれど
続きを描いている

出典: ユウレイ/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ

自分自身の人生のことを映画に例えています。

誰にも関心を持ってもらえない、内容の薄いもののように感じてしまう自分の人生。

今さらという表現には、自虐的になっていて自分の設定する基準から遅れていると思っている節があります。

自分はユウレイ

大事なことは言いづらい

大事なことは何だって 言いづらいし
笑えない胸が痛んだって
いや 気のせいなんだ

出典: ユウレイ/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ