『TSUNAMI』の歌詞は一見するとよくある失恋歌のように感じますが、それだけではなくもっと深い意味が込められているからこそ、多くの世代に今もなお愛されているのではないでしょうか。
その歌詞の意味を区切りながら解釈していきたいと思います!
1番
風に戸惑う弱気な僕
通りすがるあの日の幻影
本当は見た目以上
涙もろい過去がある
出典: TSUNAMI/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
イントロはなく、桑田さんの声から曲が始まります。
過去のことを思い出し弱気になっている僕。
切ない心情が冒頭から伝わります。
ここでいう過去とは、人間関係、恋愛、仕事等、色々なことに当てはまるような気がします。
誰にだって辛い過去はあって、それを思い出して泣きそうなることはありますよね。
止めど流る清か水よ
消せど燃ゆる魔性の火よ
あんなに好きな女性に
出逢う夏は二度とない
出典: TSUNAMI/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
流れる水が止まらないように、消しても燃え続ける火のように、好きという感情が一直線に向くほどとても好きな人がいたんですね。
"二度とない"という言葉からは彼女への強い気持ちが感じられます。
人は誰も愛求めて 闇に彷徨う運命
そして風まかせ Oh, My destiny
涙枯れるまで
出典: TSUNAMI/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
皆生きていれば誰かに愛されたくて、愛したいと思うもの。
その度に悩んで、彷徨いながら答えを見つけようとします。
でも結局は流れに沿って訪れた"運命"を認めていかなければならないのではないでしょうか。
喜びも悲しみも受け入れて、前に進むこと。
見つめ合うと素直にお喋り出来ない
津波のような侘しさに
I know…怯えてる Hoo
めぐり逢えた瞬間から魔法が解けない
鏡のような夢の中で
思い出はいつの日も雨
出典: TSUNAMI/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
1番サビです。
好きだからこそ、思うように喋れない。
本当は素直になりたいけど、さらけ出すのが怖いと感じている。
彼女に出逢ってからは夢の中にいるようで、それまではずっと雨が降っているような毎日だった。
過去と、彼女との日々の対比が描かれているように思います。
過去を生きてきたから、今を生きることができる
2番
夢が終わり目醒める時
深い闇に夜明けが来る
本当は見た目以上
打たれ強い僕がいる
出典: TSUNAMI/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
夢が終わったとき=彼女が傍にいなくなったときでも、深い闇のような過去を経験しているからこそ、夜明けを受け入れることができて、僕を打たれ強くさせているのではないでしょうか。
泣き出しそうな空眺めて 波に漂うカモメ
きっと世は情け Oh, Sweet memory
旅立ちを胸に
出典: TSUNAMI/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
僕は海にいて、雨が降り出しそうな空とカモメを眺めている様子でしょうか。
人は一人では生きていけない。
過去の悲しみを背負うには誰かの存在が助けになっていて、前に進むことができる。
というメッセージのように思います。
人は涙見せずに大人になれない
ガラスのような恋だとは
I know…気付いてる Hoo
身も心も愛しい女性しか見えない
張り裂けそうな胸の奥で
悲しみに耐えるのは何故?
出典: TSUNAMI/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐