曲調がオシャレな病み曲?「妄想疾患■ガール」
イントロからオシャレな雰囲気の曲調で始まる「妄想疾患■ガール」。
椎名林檎が好きな人だとツボにハマりそうな曲です。
エッジの効いたリズムは心地よく何回でも聴いていたくなります。
その一方で歌詞は意外とドロドロとした人の心情が書かれているようです。
理想とは違う現実にやるせなさを感じる大人な曲になっています。
大人なGUMIのオリジナル曲
「妄想疾患■ガール」を歌っているボーカロイドはGUMIになります。
GUMIは柔らかい歌声と発音の良さが特徴的なキャラクターです。
「妄想疾患■ガール」でもGUMIの良さは十分に発揮されています。
歌ってみたより本家のGUMIの声の方が好きという声も多いようです。
「妄想疾患■ガール」歌詞解釈
諦め傾向の人生
どうせ私なんて、でも、だって
決めつけてそれでも生きてるの
好きでもない男に好かれたって
めんどクさい、めんどクさいし
出典: 妄想疾患■ガール/作詞:もじゃ 作曲:もじゃ
子供の頃は自由に夢を見ることが多かった人もいるでしょう。
しかし実際に夢を叶えられる人は限られているわけで。
大体の人は自分の理想と現実とで折り合いをつけていきます。
その折り合いの中には「諦め」も入っているでしょう。
そして段々と現実的で実現しやすい考えに近づき、理想と現実のギャップに悩まされることが少なくなります。
現実的な考えになるとギャップに悩まされなくなりますが、生活が少し味気なく感じることも。
大人の考えができるようになったと喜ぶこともできるでしょう。
逆に諦めグセがついてしまったと考えることもできます。
そんな彼女も興味のない異性に好意を持たれたら、鬱陶しいだけのようです。
やるせない気持ち
ネガティブツイート限定公開
ネットで雄弁なアンタもギリヲタ
ベッド寝転んで中指でイって
ほんとは認めてもらいタイ
出典: 妄想疾患■ガール/作詞:もじゃ 作曲:もじゃ
仕事から帰ってきたら適当に暇を潰して就寝する。
定期的にある休みの日もスマホをいじったり、ボーっとテレビを眺めたりして過ごします。
たまに誘われる食事も楽しくないわけではないけれど、どこか楽しめていない自分がいることも。
食事が終われば「楽しかった」という感想より、疲労感の方が大きいこともあるでしょう。
上手くやっているはずだけど、なんだか気分が沈んでいる。
沈んでいる原因が分からないけど、何もしたくないのでとりあえずスマホをいじってしまいます。
SNSを開いてみれば、それぞれに楽しかったことを報告している様子。
そんなキラキラした投稿をみていると一体自分は何をしているんだろうと余計に沈んでいきます。
暗い気持ちを吐き出したいけれど、みんなには見られたくありません。
誰にも見られないようにプライベート設定にして、暗い気持ちを吐き出す。
このモヤモヤとした気持ちはなんなのだろうか。
そう考えながら今日も彼女は夜を過ごします。
本当は、どうしてこんなにモヤモヤしているのか分かっているのに。
彼女の本心は歌詞の最後の行に書かれています。
同じことの繰り返し
東京女子はこじらセテ ネットの中ヒキこもって
「グレッチ」グーグル検索 ヒットはお茶の水 YEAH YEAH
劣等感 消えてイって 私のした技でイって
四方八方いたちごっこ 妄想疾患■ガール
出典: 妄想疾患■ガール/作詞:もじゃ 作曲:もじゃ
モヤモヤとした感情が消えなくても時間は平等に過ぎていきます。
仕事や人と会っている時は、モヤモヤとした感情もいくらかは忘れられる。
1人になる時間を極力減らして、気持ちを紛らわせていきます。
それでも必ず1人で過ごす時間というものはあるわけで…。
そのたびに上手く生きている仮面が外れて、暗い気持ちに支配されてしまいます。
ネットの中のみんなは、あんなにキラキラしているのに私は…。
そんな劣等感まで湧き上がってきます。
そして結局は負の感情から逃れるために、夜の時間も誰かと一緒にいるようになってしまった。
1人の時間を極力減らしても根本的な解決にはなりません。
嫌なことから逃げているだけの状況を最後の歌詞が表しています。